東京コンサルティングファームの藤井です。今週はイスカンダル計画について書きたいと思います。
【イスカンダル計画とは】
イスカンダル計画とは、マレーシアに大規模な投資を促し、投資区域を分野ごとの5つのセクションに分け、各分野に特化した都市を築いていく大規模な都市計画です。また、このイスカンダル計画自体の目標は、2025年イスカンダル計画に含まれている地域内で人口を300万人、一人当たりGDP31,100USドル、雇用142,8万人にするなどを掲げています。また、イスカンダル地域開発庁を設立し、当該計画の策定、広報、法整備や関連する政策の実施などを行っています。
※ 下記で地区の概略について述べておりますが、その際に参照していただく地区の場所につきましては、写真をご参照ください。
【A地区】
A地区は、ジョホールバル市内のことを指し、金融、国際貿易、コンサルティング業などのサービス業に特化する区画となります。ニューヨークで金融の街として名を馳せているウォール街のようなアジアの中で大規模な金融街となる可能性を秘めております。
【B地区】
B地区は、ヌサジャヤ地区のことを指し、海外大学の誘致、テーマパークなどのエンターテイメント、医療、観光などのサービス業、州政府機能を集約させた地区になります。既に、イギリス王室のキャサリン妃を輩出した名門校「マルボロカレッジ」の初めての海外キャンパスもここに開かれており、それ以外の海外大学の開設も進んでいます。また、三井物産がこの地域の1部分を占めるメディニ地区にマスターディベロッパーとして、東京ドーム１個分を都市開発することで話題になった地域でもあります。
【C地区】
C地区は、タンジュン・プルバス港周辺のことを指し、物流拠点、石油備蓄港、自由貿易に特化した地域となります。
【D地区】
D地区は、パシル・グダン港周辺区のことを指し、電気・化学・油脂化学製品の製造業、石油化学備蓄港の分野に特化した地域となります。
【E地区】
E地区はセナイ空港周辺区のことを指し、物流拠点、ハイテク産業・宇宙関連事業、商業施設、サイバーシティに特化した地域となり、アジアのシリコンバレーとなるかどうか大きな期待が寄せられています。
A地区とC地区はシンガポールと連結する道路の工事も行われており、人の流動性についても大きな配慮がなされています。
イスカンダル計画は、計画第一フェーズ（2006年〜2010年）の必要投資額を約1.4兆円と見積もっていましたが、実際には2兆円もの投資を呼び込むことができ、海外からも熱い視線が送られています。今後もぜひイスカンダル計画に注目して頂きたいと思います。
＜連絡先＞
株式会社東京コンサルティングファーム
東京都新宿区新宿2-5-3 AMビル7階
国際事業部
藤井大輔
Company: Tokyo Consulting Firm
Address: 7th Floor, 2-5-3, Shinjyuku, Shinjyuku-ku, Tokyo
Department: International Department
Name: Daisuke Fujii
【お知らせ】
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