~人事評価制度について1~

労務

皆さん、こんにちは。

今週から数週間に渡り、人事評価制度についてお話ししたいと思います。

その中で日本とインドの人事システムの違いや、上手く組み合わせて相乗効果を狙う方法などを考えていきたいと思います。

では今週は日本の人事評価制度の特色についてお話します。

昨今、日本の会社の評価制度や社員教育制度も変わりつつありますが、まだまだ欧米諸国と比較すると年功序

列・終身雇用の性格が残っていると思います。

また、ジョブホッピングが盛んで1年~3年の間に他社への転職を転々と繰り返すのが主流なインドと比べると、

新卒で入社した会社に忠誠心を持ち、残業も厭わずに黙々と働く日本人の労働スタイルは対照的ですね。

聖徳太子の「和を以て貴しとなす」という言葉の通り、チームワークを大切にして同僚との連携し、自分の部下を育て、他部門と情報共有するなど、日本人は集団意識が強い民族です。

また、年少者は年長者に従うべきという儒教の教えから年功序列の考えが日本には根付き、

終身雇用制度が先なのか、国民性が先なのかは断定できませんが、リスクが少なく確実な選択肢を取ろうとする

傾向があります。

これらの日本人の国民性と年功序列・終身雇用という評価制度は日本独自の昇格制度や教育制度を生み出してい

ますが、具体的にメリットとしては下記が考えられます。

・チームの和を保ちやすい

・組織への忠誠心を高めやすい

・仕事を教える意識を持ちやすい

それに対してデメリットは

・事なかれ主義になる

・転職や非正規雇用に不利になる

・人員配置が硬直的になる

・個人成果の明確化が困難になる

等が考えられます。

本日は以上です。

来週はインドの特徴を見ていきましょう。

Tokyo Consulting Firm Private Limited

チェンナイマネージャー

中村 匠吾(なかむら しょうご)

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