皆さん、こんにちは。
チェンナイ駐在員の中村です。
今週は「e-FRRO」の導入について触れたいと思います。
従来、外国人はインドにおける居住者登録やビザの延長・種類変更を行うために
申請者本人が直接FRRO/FRO当局を訪問する必要がありました。
駐在員の赴任が集中する春先は、当局での長い待ち時間を余儀なくされて
丸1日潰れてしまうケースや、資料不備によって再三の訪問を要求されるケースも少なくないため
赴任時の居住者登録と毎年の更新義務はインド駐在員の悩みの1つでありました。
この度、インド政府が推進する電子化の潮流の中で、2018年2月12日を以て「e-FRRO」と呼ばれるオンライン申請方法が導入されました。
このシステムはデリー・ムンバイ・バンガロール・チェンナイのFRRO当局で導入され、申請者本人は当局を訪問せずに上記手続を完了することが出来るようになりました。
e-FRROを使用してオンライン申請を行うための具体的手順は以下です。
1.User IDの作成
FRRO portal内でIDとパスワードを作成します。
2.認証登録
インドで使用可能なE-Mailアドレスと携帯電話番号を入力してOTP(One Time Password)を受信可能な状態にします。
3.サービス選択と必要書類申請
該当サービス名を選択し、必要書類をシステム内で添付します。
4.登録料・申請料支払
該当サービスに係る登録料・申請料の支払をオンライン上で行います。
5.申請状況の確認
申請状況はオンライン上または、サポートセンターへの問い合わせで確認が可能です。
また、進捗状況は登録したE-mailとSMSで通知されます。
6.外国人居住証明書の発行
外国人居住証明書はオンライン上でダウンロードすることが可能です。また、申請者の登録住所宛に原本が送付されます。
FRRO当局への訪問義務が省かれたことは外国人居住者にとって負担減であると言えるでしょう。
しかし、導入初期はシステムエラーなどが発生する可能性があり、また郵送される原本が無ければ海外への渡航が出来ない等、不安要素も残ります。
オンライン上での申請から原本の受領まで約15日程度を要すると言われていますが、可能な限り前倒しで手続きを進められる事をお勧めします。
本日は以上です。
Tokyo Consulting Firm Private Limited
チェンナイマネージャー
中村 匠吾(なかむら しょうご)
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