インド進出成功 モディ新首相の初来日について

皆さん、こんにちは。
インド及びインド周辺国統括の小谷野勝幸です。

今週も皆様から寄せられたご質問についてお答えしてきます。

ご質問)
モディ新首相の初来日について、日本人として大変嬉しく思いますが、
今回の来日にはどのような意味合いや目的があるのでしょうか。

回答)
主目的は、日印の経済・信頼関係の強化となります。
モディ首相が親日家でグジャラート州知事として日系企業を
誘致した過去を持ち今後の日本とのつながりを強めていくことが
目的となります。

トップ交流がそのまま国家間の関係を強める昨今、
モディ新首相が8月30日来日し翌日の31日は、
安倍首相が京都を散策する予定となっています。

主要国の中で初の訪問国として選ばれたのは国としても
インド駐在員としても大変喜ばしいことで一層の経済協力を
期待しています。

今回の来日では、下記案件が議題に上がる予定となります。
・ビジネス環境の改善(法制度の簡易化や規制緩和)
・デリー・ムンバイ間産業大動脈構想等インフラ関連
・新幹線(新幹線システムの)輸出:中国とのコンペ中
・2015年からのレアアースの対日輸出
・原子力協定の進展
・救難飛行艇「US2」の対印輸出
・国際間取引である二国間事前確認制度(APA)の終結
・パートナーシティ提携

その中でも、比較的身近である我が国が誇る歴史的都市「京都」と
インドの歴史的都市「バラナシ(Varanashi)」とのパートナーシティ提携の
終結が今後期待されています。

バラナシは、ガンジス川での沐浴スポットや火葬場(現地では、ガートといます)
としても非常に有名でヒンドゥー教であるインド人であれば、
一生に一度は行きたい(行くべき)聖地として知られています。

ちなみに、ガンジス川は、英語ではガンジスリバーでは通じず、
「ガンガー」といいます。

また、ガンジス川に加え金箔が貼られた塔が有名である
ヴィシュワナート寺院が存在します。

皆様お気づきでしょうか。

歴史的都市、寺院、金箔、川ときたら京都ですね。

それゆえ、パートナーシティ提携が進められ、モディ首相は、
歴史的都市であるバラナシを京都に見習ってより歴史的かつ
近代的な観光都市として成長させ、かつ保全や環境など多くの
面で協力をしたいとの背景があります。

今回の初来日に合わせモディ首相は、先日武田製薬と戦略的提携を
結んだITサービス大手のWipro(ウィプロ)会長や大手複合企業
(コングロマリット)であるリライアンス・グループ会長や
大手銀行ICICI会長主要な政治家や企業家をメンバーとして
選び、日印の経済・信頼関係の強化のため尽力しています。

今後の両国の発展を、期待して9月3日までしっかりと
見守って頂ければと思います。

 

写真は、ウキペディアから抜粋。

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インド国 取締役
小谷野 勝幸

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