こんにちは。
インド、グルガオン駐在の栗山です。
今回で3回目となりました。
今回はインドの年金制度であるProvident Fund(PF)について少しお話をさせていただきたいと思います。
まず、このPFという制度ですが、2008年11月から施行され、インドで働く駐在員を含む外国人労働者に対し、報酬額の12%を基金へ積み立てることを義務化したものです。上記の報酬額に含まれるものとして基本給や諸手当などがあります。こちらは雇用者(会社)と被雇用者(個人)が対象となりますので、あわせて24%を積み立てなければならないことになります。(管理費や保険料を含めると約25%となります)
上記で義務化と記載しましたが、このPFへの加入はある条件を満たすと強制加入となり、満たしていなければ任意の加入となるため、その条件を満たしているかどうか把握をしておかないと思わぬ事態に遭遇する可能性があります。例えば、強制加入の条件を満たしているのに加入をしない場合、その条件を満たした月からのPFの支払いに対してペナルティが発生し、PF未払い分+ペナルティを支払わなければならなくなります。また、さらに厳しい罰則として禁固刑の可能性もあります。
インドに進出される日系企業様にとって、このPFは思わぬ落とし穴になりうるもので、PFの仕組みを知らず気づいたら多額のPF未払い分とペナルティが溜まっていたなんてことも散見されます。
インドに進出される際は、こういったインドの制度をよく理解をしておかなければなりません。理解をしていれば簡単に対処ができるため、ペナルティなどを被るのは非常にもったいないと思います。
今回はPFのことについてお話ししましたが、次回からもこのような情報を取り上げていきたいと思います。
以上