ヒンドゥー教のお寺

 皆さんこんにちは。インド駐在員の中道です。本日はインドのヒンドゥー教のお寺についてお伝えします。ヒンドゥー教の熱心な信者が社員の場合、社員旅行の一環として寺院を選択することがあります。個人旅行でもインド人の旅行の目的は有名な寺院に行くことだといいます。彼らにとって旅行の大半の目的はおどろくことに純粋なお祈りなのです。

 日本人にとってお寺に行くのは観光みたいなものかもしれませんが、もし寺の中まで入るつもりであれば、それなりの覚悟が必要になります。まずは天気や寺の清潔感を確認しましょう。寺の中に入るときは、何人たりとも裸足なのです。ですから、天気が悪く足場が悪かったり、寺院の床が不清潔の場合は避けたほうがよいでしょう。多くの日本人がここで挫折します。私も1度しか寺院に行ったことがない理由はそれです。

 寺に入る前の階段、床に右手で触れ、その手をそのまま眉間に持っていきます。お寺にはそれぞれ祭られているメインの神様がおり、その神様のお世話をするお坊さんがいます。基本的に神様にお供えやお賽銭をあげるのはそのお坊さんの仕事で、一般人はある程度のラインまでしか近づくことができません。色粉のようなものを右手中指ですくいとり、額にビンディ(インド人のおでこについている赤い点)をつけます。その後そのお坊さんにお賽銭をおさめた後、聖水が一さじ提供されます。またこの聖水がとてもきれいとは思えない器と匙で提供されるのでかなり困惑します。周りのインド人は飲んでいましたが、私は飲んだふりをしました。その後、額と鼻を床につけいわゆる深い土下座を3秒ほどはします。軍隊のように腕は背中の後ろに組んでいました。その後先ほどのお坊さんが持っているろうそくの聖火に右手の指を一瞬だけ触れさせてまたおでこに触れます。なぜかよくわかりませんが、その後寺院の床に胡坐をかき2,3分ほどとどまり、思い思いにすごします。最後もう一度神様にさよならをして帰ります。帰りも寺院の床に指を触れさせ、額につけて手を合わせます。

 聞けばこのような一連の流れを近所の寺院に通っては毎日のように続けるのがわりと主流のようです。ヒンドゥー教は自分の一番のメインの神様を決め、その寺院に通うそうです。ビジネスが終わった後もこうして寺院でお祈りをしてから帰宅、または帰宅して寺院に行くなど毎日の生活の日課としてお寺参りがあるのでしょう。

 このように宗教は彼らの祭日、就業後の時間、場合によっては社員旅行などに密接にかかわります。そして彼らと同じことをしなければならないタイミング、例えばディワリ、引っ越し祝い、社員旅行などに日本人に覚悟が必要な選択を求めてきます。安易な気持ちで承諾すると、色々と抵抗のあることが待っているので、覚悟がある人はどっぷり体験し、覚悟がない場合は失礼のないように遠慮しましょう。

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