こんにちは。仁井です。
前回はPFの概要について触れました。
PF納付額は従業員負担が、給与等×12%、会社負担が、給与等×約14%かかります。今回は給与等がどこまで含まれるのかについて記載したいと思います。
インド人の場合は、すべての支給額ではなく基本給(Basic Salary)に対して納付率をかけます。また、会社負担の場合には”EDLS(勤務中の死亡の場合の遺族のための生活の保障)”に対しても負担する必要があります。納付率は0.5%です。EDLSは基本給(Basic Salary)に対してではなく、一律6,500ルピーに対して0.5%をかける場合もあります。
PF
基本給×12%:従業員負担
基本給×12%:会社負担
基本給×1.1%:会社負担(管理費として)
EDLS
6,500ルピー×0.5%:会社負担
6,500ルピー×0.01%:会社負担(管理費として)
しかし最近ではPF納付に対して厳しくなっており、基本給をあえて低く設定し納付額を抑えるようなことを行うとPF Departmentから指摘され、基本給以外の手当に対しても計算の対象とされる可能性もあります。また、計算対象となる給与項目については、州によって取り決めが違う場合もあります。PFを始める際には何を計算ベースとするか専門家に問い合わせるべきでしょう。
ただし、この計算はインド人の場合です。日本人駐在員の場合は、”全世界所得”をベースとします。つまり、日本とインドで支給されるすべての給与額に対して納税額をかける必要があります。