「インド進出成功 インドの貸借対照表(BS)の表示方法について」

会計

 

皆さん、こんにちは。

インドは最高に楽しいですよ!の

インド及びインド周辺国統括の小谷野勝幸です。

 

日々皆様のより良い未来を創るコンサルティングを

行っています。

 

今回は、9月末まで申告が延期された個人所得税についてのご質問を紹介します。

 

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質問:販社

インドの監査レポートを始めて拝見しました。貸借対照表(BS)上の表記が日本とだいぶ異なっていますが、これは正しいのでしょうか。正しければ、なぜこういった表記がされるのでしょうか。

 

回答:

日本では流動性配列法を、インドでは固定性配列法が使用されています。

 

日本で使用されている流動性配列法は、貸借対照表を換金性の高い資産(流動性の高いもの)の順で記載していくものです。

左側:流動資産⇒固定資産

右側:流動負債⇒固定負債⇒資本

 

一方インドにて使用されている固定性配列法は、文字通り換金性の低い方法で記載していきます。

右側:固定資産⇒流動資産

左側:資本⇒固定負債⇒流動負債

注意として、BS上での貸借(左右)も入れ替わります

 

日本では、貸借対照表において保有する固定資産の割合が高いエナジー系企業(ガス・電力)のみが使用しています。インドで固定性配列法が使用されているのは、過去占有国であったイギリスが固定性配列法を使用している背景があるためです。

 

また損益計算書においては、日本では「売上総利益⇒経常利益⇒当期純利益」の順で記載されるが、インドでは「総収益-総費用=経常利益」を一発で出す形になります。

 

日本ではなかなかなじみがなく、不思議に思うわれる場合もあるかと思いますが、ご注意くださいませ。

 

 

弊社では、インドにおける幅広いお困りごとを解決致します。

インド進出から進出後の会計、税務、人事、労務、法務も含み対応しております。

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東京コンサルティングファーム

インド国 取締役

小谷野 勝幸

 

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