
こんにちは。TCFタイオフィスの植村です。
今回のテーマは、タイの職場についてです。
“離職率が高い”、“良い人材を採用できない”とお悩みの方のお役に立てればと思います。
タイ人の思う「良い職場」とは?
キャリアパスが整っている。
ジョブホッピングが盛んなタイにおいても、職場内においてスキルや能力の向上を目指す従業員も多くいます。役職定義や役職ごとに必要なスキル・能力を会社側が提示することでキャリアパスを整えることで、離職率低下が期待できます。
安定している。
タイ人も安定を求める傾向にあります。採用面接を受けに来るタイ人候補者の中には、タイ商務省が掲載している企業のデータベースで、面接に行く会社の財務状態を確認している人もいます。特に安定志向なタイ人は、応募する企業の経営体質を抜かりなくチェックするようです。
環境が良い。(人間関係、福利厚生、職場の利便性など)
タイ人の信頼関係の築き方は、「心で考える信頼」と呼ばれ、私的な信頼が仕事上の信頼にまで結び付きます。そのため、勤務中や就業後も気兼ねなくコミュニケーションを取れる、家族のような関係を求める傾向にあります。そのような、関係ベースで構築される信頼関係において、会社の福利厚生としてのカンパニートリップ(社員旅行)は、人気の一つとなっています。
報酬が高い。
高額な給与を提供してくれる会社を求めるタイ人もいますが、一般的には、市場の平均賃金と同等、またはそれより少し高い程度の給与を提供うする会社を求める傾向にあります。採用の際には、ジョブホッピングを通し、給与額にスキルや能力が追いついていない候補者もいますので、職歴について、留意する必要があります。
上記のようなタイ人の思う良い職場が会社の離職率を低下させ、従業員の定着を図ることに繋がります。時間はかかりますが、このような会社の体制を整えることが長期的な視点で考慮した際には有効となってきます。
弊社はタイにおける労務に関するアドバイザリーも承っております。
お気兼ねなくご相談くださいませ。
東京コンサルティングファーム タイ拠点
植村 寛子
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