2026年8月25日付から28日付までの日刊ゲンダイ「語り部の経営者たち」に、当グループ取締役会長久野康成が4日間にわたって掲載されました。
「語り部の経営者たち」は、経営者自身の言葉でその歩みをたどる連載コーナーです(ライター・坂本俊夫氏)。今回は、大手監査法人を辞めての独立から、経理人材の派遣事業への転換、26カ国への海外展開、そしてAIを使った中小企業支援の構想までが、4日間に分けて紹介されています。
第1回 大手監査法人を辞めて独立
日刊ゲンダイ 2026年8月25日付(8月24日発行)7面(画像をクリックすると拡大します)
1998年7月、大手監査法人を辞め、9坪半の事務所から独立したときの話です。当時の顧問料の相場は月5万円。そこで久野は、あえて相場の2倍にあたる月10万円を設定しました。「2万円安くしても、それくらいなら従来の税理士事務所と変わらない」——値下げではなく、顧問料に見合うだけのコンサルティングを提供する方針です。この戦略が功を奏し、初年度の年商2000万円、翌年4000万円、3年目には6000万円へと伸ばしていきます。
第2回 経理スタッフの派遣にビジネス転換 年商6000万円から18億円に
日刊ゲンダイ 2026年8月26日付(8月25日発行)7面(画像をクリックすると拡大します)
独立3年目で年商6000万円に達したものの、社員6人ほどで頭打ちになります。「自分一人の力で稼げる額には限界があった」。そこで踏み切ったのが、経理・財務スタッフの人材派遣へのビジネスモデル転換でした。未経験者を採用して自社で育てる方針を取り、〈心の教育〉として「感謝の気持ちを持つ」自主研修を毎日実施。この体制が実を結び、年商は18億円規模まで拡大し、名古屋・大阪へも進出していきます。
第3回 26カ国に拠点 日本企業の海外進出を支援
日刊ゲンダイ 2026年8月27日付(8月26日発行)(画像をクリックすると拡大します)
2006年11月、最初の海外拠点としてインドに進出します。日本企業の進出先が中国に集中していた時期に、あえてその次を見据えた判断でした。現在は26カ国に拠点を構え、目標は100カ国。また、各国の投資・M&A・会社法・会計・税務・労務をまとめた書籍を、自ら出版社(TCG出版)を設立して刊行。その一冊一冊が海外進出支援の入り口になってきた経緯が語られています。
第4回(最終回) 成果主義を否定「個人プレーになって周囲が協力しなくなります」
日刊ゲンダイ 2026年8月28日付(8月27日発行)8面(画像をクリックすると拡大します)
売上高約19億円、従業員357人となった現在、これから力を入れるのはAIによる国内中小企業の生産性改革事業だと話します。そのために独自開発したのが、AIのERP「SCAD AI」。「一言で言えば『人を育てるAI』です」——月5万円で提供し、各国の会計士事務所や経営コンサルタント会社に代理店になってもらって世界中に広めたい、と語ります。社内では改善提案1件につき300円を支給する制度を運用し、月700件もの提案が集まっているとのこと。一方で成果主義は否定し、「個人プレーになって周囲が協力しなくなります。成果はチームで上げるものであり、その協力関係をつくることが大切だ」と結んでいます。