法人所得税のコンプライアンス実務について

皆さん、こんにちは!
東京コンサルティンググループミャンマー拠点の近藤 貴政です!

いつもブログをお読みいただきありがとうございます。

さて、今回は「法人所得税のコンプライアンス実務について」についてお話していこうと思います。

 

ミャンマーについて知りたい方は…

ミャンマーに関する基礎知識が知りたい方は、こちらから▼
・ミャンマーの基礎知識
ミャンマーに関するセミナーに参加したい方は、こちらから▼
・ミャンマー関連セミナー

 


目次

【法人所得税のコンプライアンス実務について】

連邦税法(Union Tax Law)の更新により、2023~2024年度の徴税規則が定まりましたが、その内容は2021~2022年度のものから2年連続、大きな変化のないものとなっています。

法人所得税については、税率が22%、四半期に1度の予納と年に1度の確定申告が義務付けられています。また、2021~2022年度から始められた、前年度の所得に基づく均等予納についても、継続して適用されると理解されます。

ここで予納と申告のルールについてまとめておきます。

通常、四半期の予納は、原則として当該四半期に得られた法人の所得から、支払われた費用を差し引いて求められる利益額を課税所得として、既定の税率をかけた金額を支払うことになりますが、上述の均等予納の規定により、前年度の年間課税所得との比較を行い、本年度の年間課税所得の予算を踏まえて納税額を決めることになります。

具体的には、前年度の年間課税所得を4等分し、原則としてその金額を納付すべき、というルールになっています。前年度の金額よりも低い金額の納付とするためには、税務当局への説明と許可取付が必要となっています。

これは、税務当局がその歳入に安定感を持たせる目的で導入したものと考えられており、季節変動として年度内で課税所得にばらつきがあったとしても、年間課税所得を4等分した金額までは納税する必要があるとされています。

なお、今年度の課税所得が前年度比で大きくなりすぎる場合、免税の措置を受けた場合なども、事前に税務当局への説明と許可取付を行うことが求められています。

納付のタイミングは、四半期明けの翌月10日まで(10日が休日に当たる場合は翌営業日)、夜23:59までとなっています。

納付はTax Challan入手による現金支払いや銀行送金も可能ですが、MPUカード使用によるオンラインペイメントが簡便です。税務当局IRDのウェブサイトから納付が可能となっています。

一方、法人所得税の申告は、各年度末から翌四半期末まで、現在であれば6月30日まで(30日が休日であれば翌営業日)、夜23:59までとなっています。

申告は税務当局のIRDウェブサイトから、法人のアカウントにログインして申告フォームをオンライン記入、Taxpayerのアカウントによる署名画像添付により提出が完了します。

遅延した場合はペナルティーとしてMMK100,000が科せられるため、注意が必要です。

 

この記事に対するご質問・その他ミャンマーに関する情報へのご質問等がございましたら

お気軽にお問い合わせください。

※画像クリックでお問い合わせページへ移動します

【PR】海外最新ビジネス情報サイト「Wiki Investment」


※画像クリックでWiki Investmentページへ移動します

進出予定の国、進出している国の情報本当に分かっていますか?

進出してビジネスを成功させるためには、

その国の知識や実情を理解しておくことが必須となってきます。

しかし、情報が溢れかえっている社会ではどれが本当に信頼できる情報なのか?

重要になる要素かと私は思います。

そんな「信頼できる情報」をまとめたサイトがあれば、どれだけ楽に情報収集ができるだろう…

その思いから作成したサイトがWiki Investmentです!!

弊社東京コンサルティンググループは海外20カ国超に拠点を有しており、

その現地駐在員が最新情報を「Wiki Investment」にまとめています。

【Wiki Investmentで何ができる?

・現地駐在員が毎週ホットな情報を更新するNews update

・現地に滞在する方からご質問頂く、
 より実務に沿った内容が記載されているQ&A集

・当社が出版している海外実務本をデータベース化したTCG書籍

などの新機能も追加しました!

 

経営者・幹部層の方におススメしたい【全ての経営者へ贈るTCGブログ】

※画像クリックで「TCGブログ」ページへ移動します

会社経営や部下のマネジメントをしていると、様々なお悩みって出てきませんか?

どうしたら、会社は良くなっていくんだろう・・・
・部下が育ってくれるにはどうしたらいいんだろう・・・

そういったお悩みをもつ経営層の皆様におススメしているブログがございます。
コンサルティングファームとして、これまで多くの企業様と関わり、
課題を解決してきたコンサルタント達による

経営課題や悩みについて解説したブログを無料公開しております。

もっと会社を良くしたい!、マネジメントについて学びたい!

そうお考えの皆様におススメのコンテンツとなりますので、ぜひご覧ください!

・「全ての経営者へ贈るTCGブログ」はこちらから

 


株式会社東京コンサルティングファーム ミャンマー拠点
近藤 貴政


※)記載しました内容は、作成時点で得られる情報をもとに、最新の注意を払って作成しておりますが、その内容の正確性及び安全性を保障するものではありません。
該当情報に基づいて被ったいかなる損害についても情報提供者及び当社(株式会社東京コンサルティングファーム並びにTokyo Consulting Firm Co., Ltd.)は一切の責任を負うことはありませんのでご了承ください。

関連記事

ミャンマー人在外労働者の国内送金に対する外貨規制免除

ミャンマー政府系銀行2行に対する米国の制裁

ページ上部へ戻る