ミャンマー特有のビジネス用語

皆さん、こんにちは!
東京コンサルティンググループミャンマー拠点の近藤 貴政です!

いつもブログをお読みいただきありがとうございます。

さて、今回は「ミャンマー特有のビジネス用語」についてお話していこうと思います。

 

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目次

チャラン

「チャラン(challan/chalan/ချလန်)」とは、インドやパキスタンでも一般に使用されている言葉で、支払金額通知と支払い証明書を兼ねて発行・提出される書類を指します。

ミャンマーでは主に納税の際に用いられ、税務署Tax Officeで申告を行うと、3部の書類が横並びの1枚つづりになって手渡されます。

これに税務署の印章が押されたものを持って政府指定の銀行に行き、現金で納税すると、銀行側の印章が押され、2部(1部は銀行保管、1部は税務署へ銀行側が発送)切り取られた残りの1部が戻ってくるため、こちらを領収書として保管、必要な手続きの際に提出する、という対応が求められます。

企業が活動している証拠となる、納税証明書としても最重要の扱いを受ける書類となるため、チャランという言葉はそのような手続きで用いられるのだと、理解しておくのは重要です。

 

レコメンデーション・レター

こちらは純粋な英語のRecommendation Letterからきていますが、恐らくは同じ意味で使用されるビルマ語の影響で、ミャンマーでは本来の意味よりもずっと幅広い文脈で用いられています。

ビルマ語では英語の「Recommendation Letter」に「htauk khan za(ထောက်ခံစာ)」という言葉を当てて訳しているのですが、この言葉には支持する書類、サポートする書類という意味があります。

もちろん、ミャンマーでも誰か優秀な人や、素晴らしいものを推薦するような場合には、サポートを表明する書類として「レコメンデーション・レター」という言葉を使うのですが、それ以外にも、特定の事実を真実だと訴えることを「支持する書類」として、一つの行政機関が別の行政機関に発行する公的な文書に「レコメンデーション・レター」という言葉が用いられます。

例えば、ビジネスビザの延長をする際に、駐在員がミャンマーで居住し、働いていることを示す書類を提出するよう求められることがありますが、こうした場合にも、「レコメンデーション・レターの提出」が求められることがあります。

日本人の学ぶ英語の範囲では「recommend=推薦する」と習うため、なかなか理解できない文脈でレコメンデーション・レターが求められるわけですが、こうした事情にも理解が必要です。

 

カンパニー・シール

ミャンマーで正式な書類を処理する時には、個人の場合であればサインを、会社であれば代表者のサインに加えてレターヘッドや会社印の押印が求められます。

このとき、代表者としての役職、氏名と会社名を記載したものを「スタンプ」ということが多い一方で、会社の名前を付した丸印のことを、「カンパニー・シール(company seal)」ということがよくあります。

日本語では糊のついた貼り付けられる紙のことをシールということが多いですが、それは「ステッカー(sticker)」と呼び、「シール(seal)」と言えばもっぱら丸印を意味することが多いため、注意が必要です。

なお、この言葉は会社法上でも「common seal」として「会社印」の意味で用いられる正式な用語となっています。

 

トゥルー・コピー

ビジネスで書類をコピーすることは、ミャンマーでも頻繁に行われる行為ですが、税務所など政府当局が求める方式に沿って、特別な方法でコピーを取ることがあり、それを指して使われる言葉があります。

それが「トゥルー・コピー(true copy)」です。

簡単に言えば、書面自体は原本である「オリジナル(original)」を複製したものだけれど、そこに直筆の署名や会社印がほどこされているという点で、単純なコピーとは違い、会社の代表が直筆で認めた書類として用いられるものが「トゥルー・コピー」です。

これは、政府当局、特に税務当局が商業税の手続きのために特別な紙面を発行し、それを用いて手続きすることを求めているため、当該紙面は「オリジナル」として処理される一方、それを複製して用いる際にも会社の代表が認めた真正書類としての箔付けが求められる点、ビジネス慣行になっているものです。

なお、ミャンマーに限った話ではありませんが、筆跡の確認できる直筆署名のことを「ウェット・シグナチャー(wet signature)」と言い、書類のスキャン画像のことを「ソフトコピー(softcopy)」、複製画像をプリントアウトした紙面を「ハードコピー(hardcopy)」と呼ぶことも、併せて覚えておくとよいでしょう。

 

以上、ミャンマーで使われる書類関連用語について、お伝えしました。

 

 

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