採用事情~ミャンマーにおける人材確保~

皆さん、こんにちは!
東京コンサルティンググループミャンマー拠点の近藤 貴政です!

いつもブログをお読みいただきありがとうございます。

さて、今回は「ミャンマーにおける人材確保」についてお話していこうと思います。

 

ミャンマーについて知りたい方は…

ミャンマーに関する基礎知識が知りたい方は、こちらから▼
・ミャンマーの基礎知識
ミャンマーに関するセミナーに参加したい方は、こちらから▼
・ミャンマー関連セミナー

 


目次

【ミャンマー人材の特徴】

英国植民地であったミャンマーでは、インドやマレーシアと同じく近代的な制度を導入した結果として、英語を流暢に話す労働人口が多いことに加えて、勤労に対して同様な価値観を抱いていると言えます。その価値観は、会社のために働くという日本的なものではなく、専門家の個人として会社の枠にとらわれず働くという欧米的なものでもなく、家族や私生活を最優先しながらも、可能な限り同僚と良好な人間関係を築いていこうというものです。寺子屋教育などの効果で識字率は高いと言われますが、高等教育の水準が低いことなどから、必ずしも大学卒業時点で十分な能力を保持している人材は多くなく、また職務経験がある者同士でも、海外での就労経験のある人財の方が圧倒的にぎょむ処理能力が高いと言われています。

 

【ミャンマー人材の重視する点】

国際的なコンサル企業の調査によれば、ミャンマー労働人口が仕事に関して重視する点をまとめると、上から以下の様な順番となるようです:
安定した職(=解雇されることがない)
協力的な雰囲気(=競争するような環境でない)
仲の良い環境(=同僚と親密になる)
会社の業績がよい(=成長企業)
イノベーションを育む環境(=肉体労働的な職場でないこと)
ライフワークバランスの取れた環境
キャリア機会が多いこと
スキル向上のためのトレーニングが多いこと
企業の価値観(=フィロソフィー)
率先して責任を担うことのできる文化

これは、会社のネームバリューや個人の業績を重視するのではなく、どれだけ調和した雰囲気の中で安定して働くことができるか、また上司や社長がどれだけ頼もしい人物であるかによって仕事を続けるか否か選択するという、ミャンマーにおける労働人口一般の傾向を反映していると言えます。

 

人材の引き止め方、伸ばし方

そんな中、2022年9月現在、海外への就労目的での渡航が可能になって6か月が経過しようとしています。

 

多くのミャンマー人材は、国内の労働市場の停滞と、高まる物価により生活難が予想されることから、国外への出稼ぎが加速しています。

 

長年勤めていた日本語も話せる優秀な人材が、会社を辞めて海外に出て行ってしまうという事例が相次いでおり、優秀なほど国外に流出していっているという声もあります。

 

政治的な国内経済、ビジネス環境はすぐに改善するものではありませんが、まずはそのような状況下でも会社が安定して働ける環境であることを示し、十分なキャリアが詰めるよう、組織の中での昇進や昇給の条件を可視化して、しっかりとした評価制度を組むことが、20人~30人を超える組織では重要になってくると言えます。

 

人材に悩まないために

コロナ禍が一段落し、政治不安や外貨規制に基づくビジネス環境の悪化が不安視される現在、多くの企業が重要な人材を手放すことになり、代替人材の確保に悩んでいるといわれています。

信頼できる人材紹介会社複数社に声掛けを行い、会社の方向性に合致した新人を採用して教育し、適切に評価してエンゲージメントを高めさせることが重要ですが、必ずしも時間的に余裕がないというケースもあります。

また、出産休暇などで長期休暇に入る従業員の穴埋め人材を採用するのに、一時的な期間雇用を実現したいところで人財探しに難を感じている企業が多くなってきています。

その場合、必ずしも新たに人材を探して教育する、という対応ではなく、すでに他社で十分な職業経験を積んだ人材を派遣してもらうという手段もあります。

弊社では、会計・税務の外注化のニーズに対応するべく、実務に対応するミャンマー人従業員に日本的な人材育成を行い、人材派遣の形でも十分に活躍できるスタッフを有しています。

また、人材紹介事業のノウハウを生かして、ビジネス・マネジメントの教育や会計人財育成トレーニングのサポートを、研修会や会議ファシリテートの形で行っています。

人財の面で、少しでも不安を感じられたら、お気軽にお声かけいただければ幸いです。

 

この記事に対するご質問・その他ミャンマーに関する情報へのご質問等がございましたら
お気軽にお問い合わせください。

※画像クリックでお問い合わせページへ移動します

【PR】海外最新ビジネス情報サイト「Wiki Investment」


※画像クリックでWiki Investmentページへ移動します

進出予定の国、進出している国の情報本当に分かっていますか?

進出してビジネスを成功させるためには、その国の知識や実情を理解しておくことが
必須となってきます。

しかし、情報が溢れかえっている社会ではどれが本当に信頼できる情報なのか?
重要になる要素かと私は思います。

そんな「信頼できる情報」をまとめたサイトがあれば、どれだけ楽に情報収集ができるだろう…

その思いから作成したサイトがWiki Investmentです!!

弊社東京コンサルティンググループは海外27カ国44拠点に展開しており、
その現地駐在員が最新情報を「Wiki Investment」にまとめています。

・無料会員へのご登録はこちら

 

経営者・幹部層の方におススメしたい【全ての経営者へ贈るTCGブログ】

※画像クリックで「TCGブログ」ページへ移動します

会社経営や部下のマネジメントをしていると、様々なお悩みって出てきませんか?

どうしたら、会社は良くなっていくんだろう・・・
・部下が育ってくれるにはどうしたらいいんだろう・・・

そういったお悩みをもつ経営層の皆様におススメしているブログがございます。
コンサルティングファームとして、これまで多くの企業様と関わり、
課題を解決してきたコンサルタント達による

経営課題や悩みについて解説したブログを無料公開しております。

もっと会社を良くしたい!、マネジメントについて学びたい!

そうお考えの皆様におススメのコンテンツとなりますので、ぜひご覧ください!

・「全ての経営者へ贈るTCGブログ」はこちらから


株式会社東京コンサルティングファーム ミャンマー拠点
近藤 貴政


※)記載しました内容は、作成時点で得られる情報をもとに、最新の注意を払って作成しておりますが、その内容の正確性及び安全性を保障するものではありません。
該当情報に基づいて被ったいかなる損害についても情報提供者及び当社(株式会社東京コンサルティングファーム並びにTokyo Consulting Firm Co., Ltd.)は一切の責任を負うことはありませんのでご了承ください。

関連記事

ミャンマービジネスでの従業員解雇

ミャンマー人在外労働者の国内送金に対する外貨規制免除

ページ上部へ戻る