『インド会計の簡単解説』交際費編

会計

皆さん、こんにちは、インドの小谷野です。
インドでは肌寒い日や暖かい日があり、季節の変わり目に差し掛かっていますが、お身体にお気を付けください。

冬でも、インドでは停電が頻繁に起こりますが、長短を含めると一カ月で20~30回程起こります。
今後は夏に差し掛かりより停電が酷くなりますが、ChennaiがあるTamil Nadu州やHyderabadがあるAndhra Pradesh州では、現在週に30時間以上の停電が起こり多くの企業の弊害となっています。
本格的な夏にジェネレーター含め設備投資はお早めに。

今回は、インドの交際費について話をしたいと思います。

日本において交際費は、交際費や接待費、機密費が含まれます。法人が、お得意先やその他事業に関係のある者等に対する接待始め、慰安や贈答等、これらのために支出する費用として知られています。一方で、従業員の慰安のための運動会や旅行等に要する費用(福利厚生費等)その他政令で定める費用は除かれます。

そして、交際費の処理としましては、資本金の額が1億円超の法人では、支出交際費等の全額が損金不算入となります。又、資本金額が1億円以下の法人では損益不算入額が異なります。

一方でインドでは、交際費は一般にBusiness Promotion Expenseとして扱い、日本より分かりやすい取り決めになっています。

英語では、交際費はEntertainment Expenseと訳され、インドに置いてもEntertainment Expenseとして存在しています。しかし、実際のbusiness practiceでは、Business Promotion Expenseとして処理されます。定義も日本のものと類似していますが、インドにおける解釈は幅広いく、ドゥワリでのクライアントや関係機関への贈与品やお祝い金などもBusiness Promotion Expenseとして処理されます。

交際費は、100%Business Promotion Expensesとして費用計上でき、日本の様に損金不算入もありません。

インドでも日本人の方も増え交際費が発生する機会も増えていくと思いますが、お役立て頂ければ幸いです。

もし少しでも財務・税務・労務問わずご質問などありましたら、こちらからご連絡頂ければと思います

※記載しました内容は、作成時点で得られる情報を基に、細心の注意を払って作成しておりますが、その内容の正確性及び安全性を保障するものではありません。当該情報に基づいて被ったいかなる損害についても情報提供者及び当社(株式会社東京コンサルティングファーム並びにTokyo Consulting Firm Private Limited)は、一切の責任を負うことはありませんので、ご了承くださいませ。

↓クリックにご協力お願い致します↓

人気ブログランキングへ

関連記事

ページ上部へ戻る