インド日系企業頻出課題 子会社の月次決算早期化について②

会計

皆さま、こんにちは。
バンガロール支店マネージャーの松波優大です。

今回から、複数回に渡って、インド子会社の月次決算早期化について、頻出するお悩み等とリンクさせながら、取り上げてみます。

 

前回は、月次決算早期化の重要性を再認識したところですので、今回は、月次決算早期化を進めていくための全体像について、理解していきたいと思います。

まず、月次決算早期化(子会社単体 ※連結決算はまた今度。。)を進めていくための全体像とざっくりとした手順を取り上げてみます。
大体、下記のような流れの下、数カ月程度のプロジェクト型で早期化を達成していきます。

  1. 早期化プロジェクトの立ち上げ
  2. 早期化のゴールと目標、全体のスケジュールを定義(理想)
  3. 現在の経理業務フローを見える化(現状)
  4. 見える化された経理業務フローにて、クリティカルパスの特定
  5. 特定されたボトルネック工程とそれに対応した阻害要因と改善策の洗い出し
  6. 改善結果のモニタリング

 

1、早期化プロジェクトの立ち上げ

もちろん、まずは、早期化を進めるためのプロジェクトチームを立ち上げます。

前述の通り、実際に早期化されその恩恵を受けるまでに大体2カ月以上はかかるため、プロジェクトの継続的な実行をフォローするために、責任範囲と担当者を明確にします。

 

2、早期化のゴールと目標、全体のスケジュールを定義

早期化のゴールと目標を明確に定義し、プロジェクトチーム間で共有します。

根気強く実行するためには、「それをやったら、どうよくなるの?」という将来のインセンティブやベネフィットが明確化されていること、会社単位/担当者単位で明確化されている事は必須となります。

また、全体のスケジュールもここで合意し作成します。

 

3、現在の業務フローを見える化

前工程で、理想を明確化した後は、現状を知る必要があります。

現在の月次決算業務の全体の業務フローを見える化するとともに、業務フロー上の各業務の所要時間を洗い出します。

 

4、見える化された経理業務フローにて、クリティカルパスの特定

月次決算業務全体の業務フローとそれぞれの業務の所要時間が洗い出されたら、最も余裕がない工程、最も時間を要している工程を特定します。
これがまさにクリティカルパスとなり、現状の月次決算完了日を遅らせている要因となります。

また、月次決算全体の業務フローで主クリティカルパスが特定されたら、一段階業務スコープを下げた副フローの業務フローにおける副クリティカルパス=ボトルネック工程を特定します。
(例:売上/売上債権の締め処理がクリティカルパスなら、その締め処理の業務フローでのクリティカルパスを特定)

 

5、特定されたボトルネック工程とそれに対応した阻害要因と改善策の洗い出し

特定されたクリティカルパスとそのボトルネック工程に対して、現状の所要時間を決めている阻害要因を特定します。

また、特定された阻害要因とそれに対応した改善策を探索します。

 

6、改善結果のモニタリング

前工程で出された阻害要因とそれに対応した改善策の実行へ移ります。

また、改善策の完了日等をしっかりマネジメントを行い、実行支援を図ります。
そして、毎月、ボトルネック工程の完了日と全体フローの完了日をモニタリングし、改善状況を追っていきます。

 

大体、流れは上記のようになります。

インド子会社の場合は、案外担当者への実行支援が大切になるため、モチベーションを図りながら、しっかり実行支援を図ることが大事になってきます!
だからこそ、プロジェクトチーム立ち上げ段階から、責任範囲を明確化し、達成されたあとの将来のベネフィットをできる限り強く描き、共有することが大事になるわけです。

次回は、インド子会社でよくあるお悩みから個別具体的な解決例を説明いたします!

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株式会社東京コンサルティングファーム バンガロール支店マネージャー
松波 優大(まつなみ ゆうだい)

 

 

 

 

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