「インドにおける資金調達について」

会計

 

皆さま、こんにちは。いかがお過ごしでしょうか。
東京コンサルティングファーム インド・バンガロール支店の古川泰加です。

 

インドでビジネスを展開していく中で、資金調達を考えていらっしゃる方もいるのではないでしょうか?インドではどのような資金調達方法があるのでしょうか?今回はインドにおける資金調達についてお話していこうと思います。

インドでは主に4つの資金調達方法があります。
・増資
・社債
・現地銀行からの借入
・インド国外からの銀行や企業からの借入(ECBローン)です。

その中でも、増資や親子ローンに代表される対外商業借入(ECB: External Commercial Borrowing)を検討されている方も多いのでないでしょうか。

インドにおける増資に関して、授権資本金額(Authorized Capital)とはインドでは増加させることが可能な資本金の上限を意味します。インドでは日本の公開会社のような1/4規定はないのでいくらでも増額することができます。

増額手続きの基本の流れは以下のようになっています。

 

【共通】                   【上場会社のみ】

定款の確認

  ↓

取締役会の開催      →        取締役会議事録を証券取引所に通知

  ↓                          ↓

Form23をROCへ提出                  ←

  ↓

定款の変更        →        変更後の定款を証券取引所へ通知

  ↓                          ↓

Form5をROCへ提出                   ←

  ↓                           

株主総会の開催       →        株主総会議事録を証券取引所へ通知

  ↓                          ↓

ROCへ報告                        ←

  ↓

完了

増資以外にも親子ローンなどに代表される対外商業借入(ECBローン)という方法もあります。ECB(External Commercial Borrowing)とは、インド居住者がインド非居住者(日本親会社など)から借り受ける商業ローンの総称です。2019年1月に規制緩和され、FDI規制で禁止されている企業以外すべての企業が対象となっています。今までは増資が資金調達のメインでしたが、ECBローン(親子ローン)が一つの選択肢となりつつあります。

 

スムーズに行うためには事前にある程度準備が必要になるかと思われますので、
ご相談いただければ幸いです。ご不明点ございましたら無料相談もしておりますので
ぜひお問い合わせください。

最後までお読みいただきありがとうございました。

 

 

Tokyo Consulting Firm Private Limited
東京コンサルティングファーム・バンガロール支社
古川泰加(ふるかわやすか)

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