【インドにおける親子ローン(ECBローン)を行うメリット・デメリット及び、手続き概要のご紹介!!】

こんにちは
東京コンサルティングファーム インド・デリーオフィスの若杉大勝です。

今回は、インドにおける親子ローン(ECBローン)を行うメリット・デメリットなどについてご紹介いたします。

 

親子ローン(ECBローン)のメリット:

  • 親会社による貸付であるため、外部による融資等がなく、借入実行までが早い。
  • ECB規制内であれば、親子間にて借入条件を設定可能
  • グループ企業内の余剰資金の有効活用

 

親子ローン(ECBローン)のデメリット:

  • 親会社のBS圧迫
  • 為替リスク
  • 親会社の資金回収リスク

 

親子ローン(ECBローン)の手続き概要:

ECB(External Commercial Borrowing )は、「対外商業借入」でデットファイナンスの一部です。
インド居住者である借主がインド非居住者である貸主から行う借入のことを指しインド法人子会社が日本法人親会社から行う借入もECBとなります。

  • ECBの分類:①外貨建てECBローン ②インドルピー建てECBローン
  • 適格借主:FDI規制による外国直接投資が可能な全ての企業
  • 借入期間:最低平均借入期間は金額に関わらず3年
    ※ただし、別途規制として以下に留意する必要があります。

    • 製造業での5,000万USドル以下の金額の場合、最低平均借入期間は1 年で可能
    • 資金使途が運転資金の場合、外国株主からの借入かつ最低平均借入期間は5年
  • 借入金額の上限:限度額USD750百万以内⇒自動認可、限度額超過⇒政府承認ルート
  • 上限金利:外貨建て(6カ月 LIBOR もしくはその他の 6カ月物インターバンクレート +450bps)
    ※ただし、親子ローンの金利設定は、移転価格税制の適用対象となるため、独立企業間原則に沿って設定する必要があります。

今回は以上です。
最後までお読みいただきありがとうございます。


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東京コンサルティングファーム・デリー拠点
若杉大勝

 

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