皆さん、こんにちは。
インドは最高に楽しいですよ!の
インド及びインド周辺国統括の小谷野勝幸です。
日々皆様のより良い未来を創るコンサルティングを
行っています。
質問:製造・販社
弊社では、インドも含めグループ全体でグローバル化が進んでいます。
その中でローカライゼイションの必要性を感じています。
日本におけるグローバル化やローカライゼイションの
現状について教えてください。
回答:その11
そして日本企業がグローバル化していく中が、大きく分けて3つの事業モデルの段階がありました。
1.輸出貿易(戦後から1980年代まで)
2.現地生産(1980年代~2000年代)
3.ローカライゼイション(2000年代以降)
1つは、戦後から1980年代まで中心であった輸出貿易、そして2つ目は、1980年代以降の中心となっている現地生産です。皆さんが認識されている通り、トヨタ、日産、ホンダ、スズキを始めとした4輪や2輪車を中心としたモノづくりに優位性があったため、製造業を中心に日本企業はグローバル化を推し進めました。
そのグローバル化の第1のきっかけとして、国内で製造した製品を海外の先進国へ販売し外貨を稼いだことがあり、この期間が大体戦後から1980年代までとなります。戦後からの高度急成長を支えたのが、いわゆるジャパニーズスタンダードやJapan as No1といわれた高品質で燃費が良かった日本車やソニーのトランジスタラジオを始めとした日本製品であり、世界的人気を誇って海外でのマーケットシェアを獲得しました。
そして2つ目の現地生産についてですが、これは1980年代以降になると輸出貿易から現地生産へとビジネスモデルが移り変わっていきました。なぜならば、1985年のNYでのプラザ合意から円高傾向が2010年代まで続いたことや日本国内での物価や人件費の上昇を理由に、大企業から生産/製造拠点を海外へと移し始めて行きました。この段階では、高い技術を有する日本人技術者が現地の生産拠点へ赴任し、経営のQCD(質、コスト、配達)を現場の対応や処理を重視するいわゆる現場中心主義を取り入れ日本企業の高い品質を生み出す経営方法を導入しました。つまり、この段階では先進国がいわゆるステージで、主役は日本人技術者を中心とした駐在員でした。
このビジネスの移り変わりの指標として株式会社国際協力銀行(JBIC)では、わが国西欧企業の海外事業展開に関する調査報告(2014年度)で海外生産比率は、35.2%となり10年前の26.1%から比べて上昇しまた過去最高水準を記録しています。同様に、海外売上高比率も37.5%となり、9年前に29.15%と比較し約8%の上昇し同様に過去最高値を記録しています。
次回に続く~
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東京コンサルティングファーム
インド国 取締役
小谷野 勝幸