~GST税率について~

税務

Tokyo Consulting Firm Private Limited

チェンナイマネージャー

中村 匠吾(なかむら しょうご)

TEL: +91 9599458263 / E-MAIL: nakamura.shogo@tokyoconsultinggroup.com

 

皆さん、こんにちは。チェンナイ拠点長の中村です。

先日、各物品及びサービスにおけるGST税率が発表されたので、

早速まとめてみたいと思います。

 

インドのGST税率は、5%、12%、18%、28%と主に4段階に区分されています。

物品に関して言えば、穀物類は非課税、生活必需品は5%、贅沢品・嗜好品は28%、その他は標準税率として12% or 18%が採用されています。

 

単一のGSTレートを採用している多くの先進国と比較すると、インドのレートが複雑であることは否めませんが、GST導入前に複数の税種・税率があったことを考慮すると、簡素化されたと言えるでしょう。

さて、以下が税率表になります。

 

0%・・・

【サービス】教育、医療、住宅、

【物品】水、魚、農作物、塩、牛乳、ラッシー、米、小麦、コーヒー豆、果物、避妊具

 

5%・・・

【サービス】エコノミークラスの旅客輸送・物品輸送、レンタカー、広告掲載

【物品】医薬品、加工食品、冷凍食品、砂糖、インド産菓子、食用油

 

12%・・・

【サービス】エコノミークラスを除く旅客輸送、知的財産譲渡、AC無・酒類非取扱レストランのサービス、1泊2,500ルピー未満の宿泊料、建築工事

【物品】バター、肉、化学肥料、フィルム

 

18%・・・                           

【サービス】1泊2,500ルピー以上7,500未満の宿泊料、サーカス・劇場の入場料、100ルピー以下の映画鑑賞、AC有・酒類取扱レストラン(5スター以外)のサービス、作業契約

【物品】日用品、コンデンスミルク、マーガリン、ミネラルウォーター、トイレットぺーパー、石鹸、歯磨粉

 

28%・・・

【サービス】カジノ、100ルピー以上の映画鑑賞、遊園地、5スターレストラン(ホテル)のサービス、7,500ルピー以上の宿泊料

【物品】エアコン、コピー機、冷蔵庫などの電化製品、ソフトドリンク、チョコレート、化粧品、自動車用タイヤ

 

28%+追加Cess ・・・  ※追加Cessは(+税率)で表示

【サービス】リースサービス

【物品】ディーゼル小型車(+3%)、ガソリン小型車(+1%)、SUV・1500㏄超の自動車(+15%)、たばこ(+60%以上)、炭酸飲料(+12%)

 

ご覧いただけるように、同じ物品でも解釈の仕方によっては他税率グループに属しそうなものもあります。

GSTが導入され、税率と対応品目の紐づけが固まるまでは、同業他社事例などを確認しながら、自社取扱製品や材料の税率を細目に確認する姿勢が必要だと思います。

 

 

東京コンサルティングファーム

中村 匠吾

 

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