驚き!!インドの会社法『資本金振込の落とし穴編』

法務

皆さん、こんにちは、インド代表の小谷野です。
11月は、インドではドゥワリでにぎやかなシーズンが始まり、結婚式シーズンで盛り上がっています。日本でいうところのGW後に、ジューンブライドを迎える感じでしょうか(笑)

12月は、ムンバイ支社へ訪問しますが、2013年3月に【クールジャパン】という日本で人気のあるファッションや伝統文化をインドの富裕層と中間層に広めるイベントが開かれます。

上記のようなきっかけを基に、エンターテイメント業界やサービス業の進出も最近見られ、会社設立も増えています。設立の際には、日本から資本金を送金するのですが、ここで注意点が一つ!
① 日本 日系銀行→インド 日系銀行
② 日本 印系銀行→インド 印系銀行→日系銀行

①は、通常の進出時によく使われるスキームです。②は、増資の際に使用され、手数料などが安いメリットがあります。しかし、反面、手続きや対応が大変遅くかつ不適切な場合が多々見られます。その結果、各企業様から貴重なお時間を頂くことになります。

具体的には、資本金振込後は、銀行からFIRCが各企業様へ発行され(②のケースでは、印系銀行から日系銀行を通し発行されます。)、その後30日以内にFIRC Initiationをクライアント様からインドでの取引銀行を通しRBIへ報告しなければなりません。②では上記スケジュールに対応できず、遅延する場合が見られます。遅延すると、遅延理由の説明書等不必要な追加業務が増え、更にペナルティーが発生する場合もあります。

貴重な時間だからこそ、インドの習慣を把握し、適切な判断をして頂ければと思います。

もし、会社設立にだけに関わらず、少しでも財務・税務・労務関係で、ご質問やご不安な事などありましたら、こちらまでご連絡頂ければと思います。

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