バングラデシュでの現金取引の規制

税務

皆さん、こんにちは!
東京コンサルティンググループバングラデシュ拠点の谷之口大輝です!

いつもブログをお読みいただきありがとうございます。

さて、今回は「バングラデシュでの現金取引の規制」についてお話していこうと思います。

 

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【バングラデシュでの現金取引の規制】

バングラデシュでは、現金での取引が未だに広く一般的に行われており銀行口座を所有していない人も珍しくありません。しかし、近年現金での取引に対する規制が厳しくなり費用否認されるケースが年々目立ってきているので注意が必要です。特に注意したい項目と現金取引の上限は以下の通りです。

<費用に対する支払い>

No. 項目 現金取引が認められる上限
1 給与 20,000BDT/月未満の社員への支払い
2 全ての支払い

(給与、原材料、税金の支払いを除く)

50,000BDT
3 原材料 500,000BDT

 給与額が20,000BDT/月を超える社員に対して現金支給している場合には銀行口座の開設を促し、また採用時には入社前に銀行口座情報を提出することを徹底するのが良いと言えます。また、取引先選定の際には現金ではなく銀行送金または宛先指定小切手での支払いを認めてもらえるかどうかを事前に確認しておく必要があります。

<報酬の受け取り>

 費用の支払いと同様に対価の受け取りの際にも注意が必要です。現金での受け取りが認められるのは以下の上限までです。現金での受取額が上限額を上回る場合には法人税率が現行法の27.5%ではなく30%が適用されます。(非上場の株式会社の場合)

No. 項目 現金での受け取りが認められる上限
1 一回あたりの取引 500,000BDT
2 年間取引合計 3,600,000BDT

 報酬の受け取りが現金で行われている場合には、支払い方法を銀行送金または宛先指定小切手へ変更するように取引先へ依頼する必要があります。上述の現金取引を減らすための条文が以前より施行されていましたが実際には運用されていない状況でした。しかし、近年税務署では法律と運用の乖離を減らす動きが見られています。一度、社内の受け取り及び支払いフローを見直して頂くことをおすすめします。

 

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谷之口 大輝(たにのくち たいき)

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