バングラデシュ有給休暇について(Casual Leave, Sick Leave, Annual Leave)

労務

バングラデシュの有給休暇には、いくつか種類がありますが、中でも一般的な①臨時休暇(Casual Leave)②傷病休暇(Sick Leave)③有給休暇(Annual Leave)の3つについてご紹介します。

有給休暇の種類によって、バングラデシュ労働法上、取得資格や取得可能日数が定められています。

 

 

 

対象者

日数

繰越の可否

①  臨時休暇

(Casual Leave)

労働法第115条

全ての労働者

10日

×

②  傷病休暇

(Sick Leave)

労働法第116条

全ての労働者

14日

×

③  有給休暇

(Annual Leave)

労働法第117条

勤続1年以上の労働者

労働日数18日に1日

 

 

 

【有給休暇(Annual Leave)の対象者】

有給休暇(Annual Leave)の対象者については、勤続1年以上の労働者とされていますが、勤続1年未満の労働者に有給休暇を付与しても問題はありません。

 

【有給休暇(Annual Leave)の日数】

有給休暇の日数は、「年間労働日数18日あたり1日」とされています。ただし工場の場合は6日(週休1日)、工場以外は5.5日(週休1.5日)営業することが可能であるため、会社の営業日数によって有給休暇の日数計算が異なります。多くの会社は14~16日と設定されています。

 

【有給休暇(Annual Leave)の繰越】

 バングラデシュ労働法では、有給の繰越は、工場の場合は40日まで、工場以外の場合は60日までと定められています。この上限以上の繰越は行えません。 (労働法第117条4.5.6項)

 

 

バングラデシュでは、採用の際の従業員との交渉や、個別に相談されるケースが少なくありません。従業員が気に掛けるポイントを押さえ、また会社のHRポリシーと合わせながら、会社の規則を伝えていくことが重要です。

 

 

以上

 

Tokyo Consulting Firm Limited

 

齋藤かおり

 

Tel: +880-1777-961437

 

E-mail saito.kaori@tokyoconsultinggroup.com

 

 

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