バングラデシュの輸出入環境

2011-2012年度(7月~12月)におけるバングラデシュの輸出額は約3.7億ドル(373,700,000USD)です。これに対して輸入額は約27億ドル(2,689,400,000USD)で、増大する輸入に対する輸出の割合が追い付いていない状態です。

バングラデシュ輸出振興庁(EPB)とバングラデシュ銀行から発表されました情報によると、2011-2012年度の上半期における南アジア地域協力連合(SAARC)内での輸出と輸入の差額は約24億ドル(2,375,600,000USD)で、こちらも輸入額が輸出額を上回っています。

2011-2012年度(7月~12月)までに南アジア地域協力連合(SAARC)にバングラデシュ輸出した金額は6.6億ドル(651,400,000USD)同じ時間で輸入した金額は約54億ドル(5,354,900,000USD)。 輸出と輸入の差額は約48億(4,703,000,000USD)です。南アジア地域協力連合(SAARC)内においてもスリランカとブータン以外の国で貿易赤字になっています。

今から7年前に南アジア自由貿易圏(SAFTA)が結成され、貿易促進が図られたにもかかわらず、その後の輸出はあまり向上していません。一方で、経済成長に伴い輸入額は増大しています。南アジア全体の経済成長により、中産階級を主体とする消費者が増しているのに対し、高付加価値輸出製品を創り出す産業の育成はまだ十分とは言えない状況です。今後、海外へ進出する日系企業の切り口もこの辺りにあるかも知れません。

一方で、南アジア間においても国家間の格差が顕著になってきています。例えば南アジア地域協力連合(SAARC)の一番大きな国はインドですが、2010-2011年度のからインドへの輸出額は約5億ドル(512,500,000USD)なのに対し、インドから輸入額は約45億ドル(4,574,900,000USD)にも達しています。経済成長著しいアジア圏ですが、同時に進出先は慎重に見極める必要が有ります。

以上

バングラデシュ現地法人担当 岩波

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