皆さん、こんにちは！
東京コンサルティンググループバングラデシュ拠点の斎藤かおりです！
いつもブログをお読みいただきありがとうございます。
さて、今回は「One Person Company (OPC) について」についてお話していこうと思います。
目次
【One Person Company (OPC) について】
バングラデシュの会社法上、現地法人を登記する際には最低2名上の株主及び取締役の登録が必要でした。
しかし、2020年末の会社法の改定でOne Person Company (OPC)というステイタスが現地法人に加わり
株主及び取締役ともに1名のみでの会社登記が可能になりました。
OPCの株主、取締役、払込資本金について紹介します。
OPCは文字通り、株主及び取締役ともに1名のみで構成されるため株主は法人ではなく個人でなければなりません。
ただ、定款にはNomineeと呼ばれる代理人を登録しなければなりません。
このNomineeは万が一1名の株主及び取締役が死亡した場合に株主になります。
OPCではあるものの登記の際にはNomineeを登録するため、事前に誰をNomineeに選任するかと決めておく必要があります。
バングラデシュには、授権資本枠(Authorized Capital)と払込資本金(Paid up Capital)の2つがあり、
資本金を受け入れるための枠と実際に払い込む資本金とに分けられています。
払込資本金の金額に上限下限が設けられているため、資本金の送金の際には以下の範囲内で送金を行う必要があります。
上限：50,000,000BDT
下限：2,500,000BDT
※外貨で送金する際には、為替の変動を考慮した金額を送金することをおすすめします。
※法律上、上限を超える場合には通常の現地法人に変更できると記載されています。
OPCの法律は存在するものの実際に登記を行う商業登記所 (RJSC：Register of Joint Stock Companies and Firms) の申請フォーム上は
“OPC”が記載されていないため、申請前に運用状況を確認する必要がありそうです。
※2021年8月現在
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齋藤かおり
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