半公式レートについて

皆さん、こんにちは!
東京コンサルティンググループミャンマー拠点の近藤 貴政です!

いつもブログをお読みいただきありがとうございます。

さて、今回は「半公式レート」についてお話していこうと思います。

 

ミャンマーについて知りたい方は…

ミャンマーに関する基礎知識が知りたい方は、こちらから▼
・ミャンマーの基礎知識
ミャンマーに関するセミナーに参加したい方は、こちらから▼
・ミャンマー関連セミナー

 


目次

【半公式レートについて】

ミャンマー国内で中央銀行の提示する「公式レート(Official Exchange Rate、USD1.00=MMK2,100)」、および「実勢レート/市場レート/闇レート」と呼ばれる市中の両替商にて兌換する際のレート(直近ではUSD1.00=MMK3,200程度)の二重レート状態が続いていました。

 

一方、国内で政府機関が外貨を確保するため、USD⇒MMKの兌換を促す動きとして、銀行各行が市場レートで兌換を認める動きも出てきていました。

2023年6月21日、中央銀行の通達により、Weighted Averate Rate (WAR)というレートを使用することができるとされ、

毎日更新されるこちらのレート(直近ではUSD1.00=MMK2,920程度)により、外貨のMMK転などが実行できるようになりました。

 

https://www.cbm.gov.mm/content/8073(中銀ホームページhttps://www.cbm.gov.mm/下の「Latest News」中の記事)

 

リアルタイムで上下する「市場レート/実勢レート/闇レート」と呼ばれるもの(現在USD1.00=MMK3,200程度)に比べ、

やや銀行公式レート(現在USD1.00=MMK2,100)に寄ったレートとなっており、強制的に行われる兌換(輸出代金の65%相当や、ミャンマー企業への送金に伴うもの)には公式レート、任意で実施する兌換には中央銀行に通知したうえでWAレートを使用させ、市場レート/実勢レート/闇レートでの兌換は違法として取り締まる方向で動いていると見られます

(ただし、市中でドル現金を入手するためにはこちらのレートでのMMK支払いが必要)。

 

こちらは、外貨の流入自体を妨げるものではありませんが、従業員の給与をドル建てで設定されているような場合、

今後はチャットに換算する際にはこちらのWARレートが適用されるべきだとして、公定レートに対する反発が惹起される可能性が出てきました。

一方ではMMKの現金化自体はさらに自由化されてきて来ていますが(銀行での引き出し可能金額が増加中)、

従業員の方も、公定レートで現金で受け取るよりは、WAレートで銀行送金を受ける方が望ましい可能性もあり、慎重な対応が必要になると思われます。

 

この記事に対するご質問・その他ミャンマーに関する情報へのご質問等がございましたら

お気軽にお問い合わせください。

※画像クリックでお問い合わせページへ移動します

【PR】海外最新ビジネス情報サイト「Wiki Investment」


※画像クリックでWiki Investmentページへ移動します

進出予定の国、進出している国の情報本当に分かっていますか?

進出してビジネスを成功させるためには、

その国の知識や実情を理解しておくことが必須となってきます。

しかし、情報が溢れかえっている社会ではどれが本当に信頼できる情報なのか?

重要になる要素かと私は思います。

そんな「信頼できる情報」をまとめたサイトがあれば、どれだけ楽に情報収集ができるだろう…

その思いから作成したサイトがWiki Investmentです!!

弊社東京コンサルティンググループは海外20カ国超に拠点を有しており、

その現地駐在員が最新情報を「Wiki Investment」にまとめています。

【Wiki Investmentで何ができる?

・現地駐在員が毎週ホットな情報を更新するNews update

・現地に滞在する方からご質問頂く、
 より実務に沿った内容が記載されているQ&A集

・当社が出版している海外実務本をデータベース化したTCG書籍

などの新機能も追加しました!

 

経営者・幹部層の方におススメしたい【全ての経営者へ贈るTCGブログ】

※画像クリックで「TCGブログ」ページへ移動します

会社経営や部下のマネジメントをしていると、様々なお悩みって出てきませんか?

どうしたら、会社は良くなっていくんだろう・・・
・部下が育ってくれるにはどうしたらいいんだろう・・・

そういったお悩みをもつ経営層の皆様におススメしているブログがございます。
コンサルティングファームとして、これまで多くの企業様と関わり、
課題を解決してきたコンサルタント達による

経営課題や悩みについて解説したブログを無料公開しております。

もっと会社を良くしたい!、マネジメントについて学びたい!

そうお考えの皆様におススメのコンテンツとなりますので、ぜひご覧ください!

・「全ての経営者へ贈るTCGブログ」はこちらから

 


株式会社東京コンサルティングファーム ミャンマー拠点
近藤 貴政


※)記載しました内容は、作成時点で得られる情報をもとに、最新の注意を払って作成しておりますが、その内容の正確性及び安全性を保障するものではありません。
該当情報に基づいて被ったいかなる損害についても情報提供者及び当社(株式会社東京コンサルティングファーム並びにTokyo Consulting Firm Co., Ltd.)は一切の責任を負うことはありませんのでご了承ください。

関連記事

輸入ライセンスについて

外国送金実務の現状(2023年5月以降の体制)について

ページ上部へ戻る