非公開会社の有価証券の電子化 について

法務

皆さん、こんにちは!
東京コンサルティンググループインド拠点の長山 毅宏です!

いつもブログをお読みいただきありがとうございます。

さて、今回は「非公開会社の有価証券の電子化」についてお話していこうと思います。

インドについて知りたい方は…

インドに関する基礎知識が知りたい方は、こちらから▼
・インドの基礎知識
インドに関するセミナーに参加したい方は、こちらから▼
・インド関連セミナー

非公開会社の有価証券の電子化

企業省(MCA)は、2023年10月27日付けの通達(No. GSR 802(E) Dtd.)により、2014年会社法の改正を行いました。
2014年会社法に追加された第9B規則に従い、全ての非公開有限会社は今後、有価証券を電子化形態でのみ発行する必要があり、また、全ての既存有価証券の電子化をする必要があるという内容となります。

本記事では、通知の詳細と有価証券の電子化の方法についてまとめさせて頂きます。

・対象
全ての非公開会社
しかし、下記a.b双方の要件を満たす”小規模会社”は対象外となります。

a. 払い込み資本金が4000万INR以下
b. 直近の損益計算書の売上高が4億INR以下

ただし、下記の定義に当てはまる会社は”小規模会社”とみなされません。
(有価証券の電子化の対象であるということ)

a. いずれかの会社の親会社又は子会社に当たる会社
b. 同法第 8 条に基づいて登録された慈善事業を目的とする会社
c. 特別法によって管理される法人または会社

・電子化の期限
2023年3月31日に会計年度が終了した非公開有限会社の場合、2022-23会計年度末から18ヶ月以内、すなわち2024年9月30日までに、有価証券の電子化が必要になります。
2023年3月31日以降に小規模会社でなくなった場合は、小規模会社でなくなった会計年度末から18ヶ月間が電子化の期限となります。例えば、2023-24会計年度のいずれかの時点で小規模会社でなくなった場合、2024年3月31日から18か月間、すなわち2025年9月30日までに、有価証券の電子化が必要になります。

・罰則
2013年会社法第450条の規定により、会社及び役員に10,000ルピーの罰金に加え、違反が継続した場合、1日につき1,000ルピーの罰金を科せられます。
ただし、罰金の上限は、会社に対しては20万インドルピー、違反した役員に対しては50,000インドルピーとなります。

・電子化の方法
インドPAN番号を取得後、銀行や証券会社等のDP(証券決済機構への参加者という意味)へdeamt accountと呼ばれる電子証券口座を開設する必要がございます。
そして各DPに応じて、口座開設に必要となる情報や書類を提出するという流れになります。
(どのDPを選んでも機能に差はありませんが、サービス内容等は異なります)

今回は以上となります。
他インドに関する情報に関しては、お気軽にお問い合わせください。

この記事に対するご質問・その他インドに関する情報へのご質問等がございましたら
お気軽にお問い合わせください

※画像クリックでお問い合わせページへ移動します

【PR】海外最新ビジネス情報サイト「Wiki Investment」


※画像クリックでWiki Investmentページへ移動します

進出予定の国、進出している国の最新情報、本当に分かっていますか?

進出してビジネスを成功させるためには、その国の知識や実情を理解しておくことが
必須となってきます。

しかし、情報が溢れかえっている社会ではどれが本当に信頼できる情報なのか?
重要になる要素かと私は思います。

そんな「信頼できる情報」をまとめたサイトがあれば、どれだけ楽に情報収集ができるだろう…

その思いから作成したサイトがWiki Investmentです!!

弊社東京コンサルティンググループは海外20カ国超に展開しており、
その現地駐在員が最新情報を「Wiki Investment」にまとめています。

【Wiki Investmentで何ができる?

・現地駐在員が毎週ホットな情報を更新するNews update

・現地に滞在する方からご質問頂く、
 より実務に沿った内容が記載されているQ&A集

・当社が出版している海外実務本をデータベース化したTCG書籍

などの新機能も追加しました!

経営者・幹部層の方におススメしたい【全ての経営者へ贈るTCGブログ】

※画像クリックで「TCGブログ」ページへ移動します

会社経営や部下のマネジメントをしていると、様々なお悩みって出てきませんか?

どうしたら、会社は良くなっていくんだろう・・・
・部下が育ってくれるにはどうしたらいいんだろう・・・

そういったお悩みをもつ経営層の皆様におススメしているブログがございます。
コンサルティングファームとして、これまで多くの企業様と関わり、
課題を解決してきたコンサルタント達による

経営課題や悩みについて解説したブログを無料公開しております。

もっと会社を良くしたい!、マネジメントについて学びたい!

そうお考えの皆様におススメのコンテンツとなりますので、ぜひご覧ください!

・「全ての経営者へ贈るTCGブログ」はこちらから


株式会社東京コンサルティングファーム
長山 毅宏

※)記載しました内容は、作成時点で得られる情報をもとに、最新の注意を払って作成しておりますが、その内容の正確性及び安全性を保障するものではありません。該当情報に基づいて被ったいかなる損害についても情報提供者及び当社(株式会社東京コンサルティングファーム並びにTokyo Consulting Firm Co., Ltd.)は一切の責任を負うことはありませんのでご了承ください。

関連記事

ページ上部へ戻る