皆さま、こんにちは。バンガロール支店マネージャーの坂本佳代です。
インドでは、インド版IFRSのことをIndian Accounting Standard (Ind AS)と呼びますが、2015年4月から任意適用が開始され、一定規模以上の企業については、2016年4月1日以降に開始する事業年度から強制適用となっております。対象企業は現在、純資産25億ルピー以上の非上場会社、もしくは上場会社のみとなります。
インド会社法に定める会計基準は、このInd ASと既存のインド会計基準(Indian GAAP)の二種類となりますが、Ind ASは現時点では、全面採用ではなく、コンバージェンスの立場をとっています。
2018年3月、日本においては、収益認識に関する会計基準に変更があったことから連結決算に与える影響について質問を受けることがあります。上記理由によりほとんどの日系企業におかれましては、強制適用対象外とされていますが、今後の動向については改めてお知らせできればと思います。
例えば、IFRS15は、Ind AS 115「顧客との契約から生じる収益」に対応しますが、売上確定基準はIndian GAAPにおいても到着基準を採用しており販売商品に係るリスクが売手から買手に引き渡された時点で売上を認識すべきとされています。
そのため、Ind ASを任意適用した場合も、それほど大きな影響はないと考えます。
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バンガロール支店マネージャー
坂本 佳代(さかもと かよ)
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