皆さん、こんにちは。ムンバイオフィスに赴任致します渡部です。
さて、今回はインドのBusiness Schoolについてお話ししたいと思います。インドのBusiness Schoolは学費が約170万ルピー(日本円で約300万円)となり、アメリカやヨーロッパのBusiness Schoolに比べ相当安くなっています。また、インドのBusiness Schoolを卒業した後に得られる収入は平均137万3,000ルピーで、短期間で学費と同じ額を稼げることが判明しております。
しかし、インドのBusiness Schoolは、一部の学校を除き、いまだに発展途上ということもあり、教育水準もアメリカやヨーロッパのBusiness Schoolに比べ低くなっています。2010年までは、どのインドのBusiness School出身であっても、就職ができ、また年収も安定していました。そのため現在はインド国内で履修できるMBAはそれまでの約4倍となる35万コース以上に拡大しました。
しかし、インド経済が低成長に鈍化し、特に金融業界の低迷が目立つ中、いわゆる一流校以外では学生集めにも苦戦している状態が続いています。Business Schoolを卒業後に、すぐに仕事に就けた学生は3割未満にとどまっております。
インド人学生の間では依然として米国の大学院志向が根強いです。マサチューセッツ工科大学(MIT)スローン・マネジメント・スクールでは、定員750人のうち100人をインド人学生が占めるほか、ハーバード・ビジネス・スクールに通う外国人留学生588人のうち、インド人学生は85人に上り、国・地域別では最多となっています。
ここ数年の日本人の海外留学が減少する中、インド人学生は海外へ進出していく現状を、日本人はどうみているのでしょうか。日本のBusiness Schoolの教育水準が低い中、海外留学も減少している現象を考えてみる必要があります。
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