
いつもお世話になっております。
Tokyo Consulting Firmの高橋です。
今回は改めてタイ独自の勘定科目である
”Addback”、日本語で”損金不算入費用”に関して記載させて頂きます。
日本でいうと損金不算入というものは、
会計上の話では出てこず、あくまで税金計算の際に、
出てくる用語となります。
意味としては、会計上では費用として計上しているが、
法人税を計算する際の税務上では費用として計上できないものとなります。
例えば、会計上の損益計算書が
売上1,000THB
費用5,00THB (この費用のうち200THBがAddback)
利益500THB
この場合はAddbackを考慮しなかった場合、タイの法人税20%を利益にかけ、
500*20%=100THBの法人税が発生します。
ただし、Addbackは税務上損金(費用)として認識できないため、
税務上の費用が300THBとなり、
利益が700THBとなります。
この場合、700THBに対して法人税が20%となるため、
700THB*20%=140THBの法人税の納付が必要となってしまいます。
最近、コロナの影響で内部状況を見直す観点から、
ローカルの会計事務所から当社に変更してもらった企業様もありがたいことに多かったですが、
Addbackが通常より多く計上されている企業様なども見受けられました。
あまり内訳などまで細かく見ないことが多いですが、
毎月の数値より過剰にAddback等が多かった場合は、使途不明金等が発生している可能性が高いため、
留意が必要となります。
当社では、記帳代行や監査はもちろんのこと、
財務分析やリスク管理に関してのアドバイスのみからでもサービス提供させて頂いております。
もし、お困りごとなどございましたらご連絡いただければ幸いです。
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株式会社東京コンサルティングファーム タイ拠点
髙橋周平
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