
こんにちは、
今回は、新会社法におけるモデル定款(Draft)について解説をしたいと思います。
新会社法においては、モデル定款の使用とそれ以外の定款の採用を選択することができるとされています(6(c)(iii))。
そこで、DICAより公表されたモデル定款について読み解いていきたいと思います。
全体では、165条まであり、かなりボリュームが大きい印象です。
各種規定や手続きが詳細に規定されており、100%外資で完全子会社を前提とすると
実務上は、多くの規定を削っていくことになるのかもしれません。
既にサンプルとして規定がされているので、修正して使用するにも、削除していく作業が多くなるので
(新たにWordingするという作業より簡便という意味で)、便利なのかもしれません。
各条項については、特段特殊なものということもないようですが
他国の定款に見るように各種会社の期間構成や手続きなどが網羅されており、充実したものと言えるでしょう。
あとは、会社法を含め、制度上の規定をどこまで実務上実現することができるかといったところでしょうか。
従来の状況からすると、実務上の制限が少なからずあるものとあきらめてしまう部分もありますが
投資促進に向けても、柔軟な会社設計ができるように運用がされることが強く期待されます。
以上