【マレーシア:Q&A】会計監査①

皆さん、こんにちは!
東京コンサルティンググループマレーシア拠点の安孫子 悠治です!

いつもブログをお読みいただきありがとうございます。

さて、今回は「マレーシアビジネスにおける監査についてのQ&A」についてお話していこうと思います。

 

マレーシアについて知りたい方は…

マレーシアに関する基礎知識が知りたい方は、こちらから▼
・マレーシアの基礎知識
タイに関するセミナーに参加したい方は、こちらから▼
・マレーシア関連セミナー

 


目次

決算書の構成はどういう内容になっていますでしょうか?

損益計算書、貸借対照表、持分等変動計算書、キャッシュフロー計算書に加え、その他会計方針の取り 決め等が加えられます。

 

決算書の表示内容は日本のものとどういう違いがありますでしょうか?

連結財務諸表の作成において、日本では個別の財務諸表の作成は義務付けられておりません。ただし、 マレーシアにおいては個別の財務諸表を作成が必要とされます。

 

監査を受ける義務のある会社はどういう会社でしょうか?

マレーシア会社法は、駐在員事務所と清算中の会社を除くすべての会社(支店含む)は、
原則として年 次の会計監査を受けるよう定めています。
会計記録を作成・保管し、会計監査を受けた公正な財務諸表および取締役会報告書を作成した上で、年次株主総会で報告することが義務付けられています。

そのため、会社の規模の大小にかかわらず、株主総会で会計監査人を任命し会計監査を受ける必要があります。
ただし、設立後最初の年次株主総会(AGM:Annual General Meeting)前に限り、
取締役会で任命することが可能です。

すべての会社に会計監査を義務付けているため、日本のように税務署が直接会社へ税務調査に入ることは比較的少なく、監査会社が会計監査時に税額を確定することとなるため、
実質的に監査会社が日本 の税務署の機能を果たしているとも言えます。
商流上、各企業は監査会社の顧客ではありますが、あくまで外部の第三機関として非常に厳しく会計帳簿・資料の確認がなされます。

 

休眠時に会計監査を受ける必要はありますでしょうか?

マレーシアには厳密に休眠という登記状態はありません。
ただし、会社法改正後、2018 年より施行さ れた会社法より、
一部の企業は会計監査を免除することが可能とされています。

下記のパターンをご確認ください。

・パターン A
-現在および過去 2 会計年度に渡って収入がゼロであること
-現在および過去 2 会計年度に渡って総資産 300,000RM 以下であること
・パターン B
-現在および過去 2 会計年度に渡って収入が 100,000RM 以下であること
-現在および過去 2 会計年度に渡って総資産 300,000RM 以下であること
-現在および過去 2 会計年度に渡って従業員が 5 人以下であること

なお、会計監査の免除を希望する場合には秘書役を通じて、監査免除申請を行います。
その際、当該年度の財務諸表も併せて提出することが求められますので、財務諸表自体は作成する必要があります。

この記事に対するご質問・その他マレーシアに関する情報へのご質問等がございましたら
お気軽にお問い合わせください。

※画像クリックでお問い合わせページへ移動します

【PR】海外最新ビジネス情報サイト「Wiki Investment」


※画像クリックでWiki Investmentページへ移動します

進出予定の国、進出している国の情報本当に分かっていますか?

進出してビジネスを成功させるためには、その国の知識や実情を理解しておくことが
必須となってきます。

しかし、情報が溢れかえっている社会ではどれが本当に信頼できる情報なのか?
重要になる要素かと私は思います。

そんな「信頼できる情報」をまとめたサイトがあれば、どれだけ楽に情報収集ができるだろう…

その思いから作成したサイトがWiki Investmentです!!

弊社東京コンサルティンググループは海外27カ国44拠点に展開しており、
その現地駐在員が最新情報を「Wiki Investment」にまとめています。

なんと!今なら、「Wiki Investment」に会員登録すると、
10万円相当のビジネス情報情報が閲覧できる有料会員を
24時間限定で無料お試しすることが可能です!


24時間無料で10万円相当のサービスを受けられるので、
このチャンスにぜひ有益な情報を0円でGETしてください。

・24時間限定無料会員へのご登録はこちら

 

経営者・幹部層の方におススメしたい【全ての経営者へ贈るTCGブログ】

※画像クリックで「TCGブログ」ページへ移動します

会社経営や部下のマネジメントをしていると、様々なお悩みって出てきませんか?

どうしたら、会社は良くなっていくんだろう・・・
・部下が育ってくれるにはどうしたらいいんだろう・・・

そういったお悩みをもつ経営層の皆様におススメしているブログがございます。
コンサルティングファームとして、これまで多くの企業様と関わり、
課題を解決してきたコンサルタント達による

経営課題や悩みについて解説したブログを無料公開しております。

もっと会社を良くしたい!、マネジメントについて学びたい!

そうお考えの皆様におススメのコンテンツとなりますので、ぜひご覧ください!

・「全ての経営者へ贈るTCGブログ」はこちらから


株式会社東京コンサルティングファーム マレーシア拠点
安孫子 悠治


※)記載しました内容は、作成時点で得られる情報をもとに、最新の注意を払って作成しておりますが、その内容の正確性及び安全性を保障するものではありません。
該当情報に基づいて被ったいかなる損害についても情報提供者及び当社(株式会社東京コンサルティングファーム並びにTokyo Consulting Firm Co., Ltd.)は一切の責任を負うことはありませんのでご了承ください。

関連記事

【マレーシア:Q&A】会計制度について③

【マレーシア:Q&A】会計監査について②

ページ上部へ戻る