こんにちは。Gurgaon事務所の仁井いずみ(ニイ)です。
今年も残すところ1ヵ月をきりました。インド人教育においてそろそろ考えていきたいことが人事評価です。人事評価の目的は、社員に会社基準を思い起こさせ基準に合うよう成長させることにあります。評価基準や基準の明確化、評価方法について見直し、人事評価制度を通じて社員が成長する仕組みにしていくことが重要です。4月から本格的に運用することを考えると、この時期に見直しと調整を行う必要があります。
見直しポイント
① 評価項目
会社にとっての優秀な社員とは何か、持っている要素は何か、という視点で項目を決定します。インド人社員の場合はチームワークや責任感、報告、自立などが欠けがちであるためそのような項目を入れるのが良いと思います。また評価項目にカテゴリーを設けるとわかりやすいです。よくある分け方は、成果、能力、態度、となります。これがあれば能力は高いが成果が悪い、成果は良いが態度が悪い、など改善すべき方向性がわかります。
② 評価基準
インド人マネージャーが部下を評価する、もしくはインド人社員が自己評価をする際、評価結果が甘くなりがちというのがインドの特徴です。何をもって達成であるのか基準を明確にします。数値化が難しい場合は、具体的な状況を明記することが望まれます。チームワークであれば、「他部署からの依頼にも積極的に相談に乗り解決策を導いた」などです。評価項目は全員同じでも、評価基準は役職に応じて異なります。役職ごとに評価基準を明確化していく必要があります。
③ 評価方法
評価項目で、カテゴリーに分けるとしました。役職によって優先度の高いカテゴリーは異なります。管理職は当然成果が求められます。評価でもそれを明確にするため、カテゴリーごとに評価の重みを付けます。これがないと役職の高い社員にばかり良い評価結果が与えられます。評価基準と併せて評価方法も決定する必要があります。
現在の人事評価制度に疑問をお持ちの方は4月からの本格運用に向けて、今から上記方法で見直しを行いましょう。
以上