インドの労働基準法「店舗及び施設法」とは?

労務

 

こんにちは。
ムンバイの東海林舞(トウカイリンマイ)です。

本日は「店舗及び施設法(The Shops and Establishments Act)」
についてご紹介いたします。

 

インドは英国から独立後、社会主義政策を推し進めたため、
労働者を保護するための法律が非常に多くあります。
また州ごと、産業ごとに異なる労働関連法規が多いので、
自社にどの法律が適用されるのか都度確認が必要です。

 

今回は労働基準に関連する法律の中でも、
商店、ホテル、レストラン、飲食店、
劇場、娯楽施設などの営利事業を営む小規模店や
未登記の小規模店舗、工場法の対象となっていない工場における
労働条件や、店舗の保守、その他使用者と労働者の権利・義務
を規定した法律である、「店舗及び施設法」がテーマです。

 

「店舗及び施設法」は州ごとに内容が異なります。
また、従業員数が10人以上のすべての会社に適用されます。
ただすべての従業員に適用しなければいけないかというとそうではなく、
経営者的・経営管理者的な立場にある者は例外とされています。

主な労働基準は以下の通りです。

 

【州の労働日数】
全州:6日

【州の労働時間】
全州:48時間

【1日の労働時間】
デリー  :8時間
グルガオン:8時間
ムンバイ :9時間
チェンナイ:8時間

 

【休憩時間】
全州:30分間

【有給休暇】
デリー  :有給休暇15日間(繰越45日間)
傷病休暇/慶弔休暇12日間
グルガオン:有給休暇18日間
傷病休暇7日間/臨時休暇7日間
ムンバイ :有給休暇18日間(繰越45日間)
傷病休暇7日間/臨時休暇8日間
チェンナイ:有給休暇12日間
傷病休暇12日間/臨時休暇12日間

 

【所定外労働時間】
デリー  :残業は8時間/週まで
グルガオン:残業は2時間/日、50時間/3カ月まで
ムンバイ :残業は3カ月で125時間まで
チェンナイ:残業は2時間/日まで
労働時間は54時間/週まで

 

【使用期間】
デリー  :正当な理由があれば6カ月以上設定可能
グルガオン:3カ月設定可能
ムンバイ :正当な理由があれば6カ月以上設定可能
チェンナイ:正当な理由があれば3カ月以上設定可能

【時間外/休日割増率】
全州:2倍

 

以上になります。

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就業規則の作成、見直しや、解雇や労使紛争のお悩み等ございましたら
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Tokyo Consulting Firm Private Limited
東京コンサルティングファーム・ムンバイ拠点
東海林 舞(トウカイリン マイ)

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