見えないインドの投資環境2

インド進出を決めると、まず視察に来印される企業は多いだろう。
しかし、ちょっと来ただけでは、残念ながら本当のインドや潜在的な商機を見出すのは実に難しい。
低下層を対象にしているならば、話は違うが、前にも(「見えないインドの投資環境1」にて)述べた通り、中・高所得層は表には出て来ないからである。

また、インドは一括りに出来ない程、地域別に異なる文化を持つ。
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週間インドに来て、デリー・グルガオン、チェンナイ、バンガロール、ムンバイ・プネ、と主要都市をくまなく回ったところで、それぞれの表面上の姿を見るだけで、結局結論どこに進出すべきか決めるのは難しい。

つまり、ある程度、視察前には地域的なターゲットは絞ることが重要となる。

日系相手に商売するのであれば、確実にデリー・グルガオン。
輸出入ビジネスを行うのであればチェンナイ。
ローカルマーケットを狙うのであればムンバイ。

それを基本にあとは取引先や同業他社の進出状況などの条件を勘案し、地域を絞っていけばいい。

そうすれば、視察もより地域に密着して深く行うことができ、より有意義なものとなるだろう。

実際進出されている企業の方々からは、「来て腰を据えて現地でビジネスをしてみないと、本当にインドはわからない。」という声を良く聞く。


そういった情報を、まだ来ていない日系企業の方々に提供するのも我々の役目である。

 

(ムンバイ駐在員・鈴木理恵)

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