個人所得税の確定申告・納税証明書の一致について1

税務

皆様 こんにちは

インドムンバイ駐在員の谷川です。先週、ムンバイのPowai地区に出来たOrigamiという日本食/韓国料理屋さんに行ってきました。メニューが豊富で味も良かったです!

さて、本日はインド直接税中央委員会(CBDT: Central Board of Direct Taxes)が2017年10月から11月にかけて発表した「個人所得税の確定申告の納税証明書(Form 16/16A/26AS)との一致とその修正方法」についてご紹介します。

まずはForm 16, Form 16A, Form 26ASとは何なのか混乱される方も多いと思います。

Form 16・・・従業員の給与にかかるTDSの支払い証明書です。従業員の年間給与額が25万ルピーを超える場合、雇用主は毎月の給与からTDS(日本でいう源泉所得税)を差し引き、税務局に納税をします。雇用主はそのTDS支払いの証明となるForm 16を発行し、従業員に共有する必要があります。

Form 16A・・・こちらも上記と同じ、TDSの支払い証明書です。しかし、Form 16は給与にかかるTDSのみに対し、Form 16Aは他のTDS支払いについて記載しています。例えば、定期預金の受取利息、保険金の受取、家賃の受取などにかかるTDSもForm 16Aに記載されます。

Form 26AS・・・年間の所得およびそれにかかる支払いTDS等が記載されたフォームで、年に1度税務局のウェブサイトよりダウンロードできるものです。上記2点Form 16/16Aにも記載されている内容もこのForm 26ASで確認することが可能です。

さて、本題に戻ります。本来であれば、年に一度行われる個人所得税の確定申告の内容と上記(Form

16/16A/26AS)の内容は一致していなければならないはずです。しかし、実際には一致していないケース

が散見されます。インド直接税中央委員会(CBDT)はそのような者に対し、適切な申告を行うように税務局から通知を行うこととしました。

次回では、税務局・納税者それぞれの修正申告プロセスをご紹介します。

今週は以上となります。

最後までお読み頂きありがとうございました。

Tokyo Consulting Firm Private Limited

ムンバイ駐在員

谷川 千裕(たにがわ ちひろ)

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