日本人駐在員:「あれ?今日○○さんは?」
インド人社員:「病院に行くから遅れてくるらしい。」
インド人社員:「△△さんは来月いっぱいで会社辞めるらしいよ。」
日本人駐在員:「え、まだ入社して3年なのに!?」
こんにちは。ムンバイの東海林舞(トウカイリンマイ)です。
今回のブログのトピックはインド人の働き方です。皆さんの中には、インド人は時間にルーズ、休みや転職が多いというイメージをお持ちの方が多いのではないかと思います。これらはインドでのビジネスに大きく関わってくるので、インドに進出する前に知っておいて損はないです。
【インドの国民の祝日はたったの3日?】
実はインドの国民の祝日として正式に定められているのは以下の3つです。
- 1月26日:共和国記念(Republic Day)
- 8月15日:独立記念日(Independence Day)
- 10月2日:ガンディー生誕記念日(Ghandhi Jayanti)
しかし、実際には州・地域によって異なる宗教に基づいた祭日があります。各企業はそれに応じて年間12~15日程度の祝日を設定し、その年の就業カレンダーを設定します。
【インド人はよく休む?】
インド人は日本人会社員に比べたら休みが目立ちます。なぜならインド人は、会社の状況に関わらず、家族や宗教の行事を優先するからです。企業の繁忙期や突発的な顧客対応が必要なときに組織や仕事を最優先する日本人とは大きく異なります。インド人社員が休暇を取る際には事前に報告することを義務付け、その空きをどう埋めるのか早めに対策をとることが重要です。
【インド人はよく遅れる?】
インド人はよく遅れます。それは何か個人的な理由があるときもありますが、多くは交通渋滞による交通機関の遅延などが原因です。就業開始時刻の15分後にオフィスに着いても本人たちに罪悪感はありません。日本人なら渋滞による遅れを見込んで早めに家を出るという感覚がありますが、インド人はそうとは限らないので、遅刻した社員をりつけるのは逆効果になります。
【インド人はよく転職する?】
インド人はよく転職します。給与や福利厚生など条件がいい別の就職先があれば、生活の質、自分の価値を上げるために転職を繰り返します。これはインド人の仕事に対する意識が低い、飽きっぽいというわけではなく、成長良意欲や向上心が強いのだと思います。そうだとはしても社員が常に出たり入ったりするのは、会社にとって無駄なコストがかかってしまうので、幹部との理念共有やプチ社員旅行などを積極的に行って企業に愛着を持たせることが重要です。
【インド人は納期を守る?】
インド人は、今やっている仕事を1つ1つこなしていく積み上げ方式で、先々の業務を締め切りから逆算して進めることは難しい場合があります。そのため納期が遅れることが多々あります。そのあたりは日本人もしくはインド人マネージャーが期日管理をし、こまめにリマインドしていくことが大切です。
以上になります。インド人は、日本人のあたりまえを良くも悪くも簡単に覆してくるほんとに面白い人たちです。彼らは、日本人にはないおおらかさや、失敗してもすぐへこたれない精神を持っています。
一方で、想像もしていなかったトラブルが起こったり、日本では起きないようなミスが発生したりすることもよくあります。そういったことは、どうしても企業で事前に手を打つ必要があります。東京コンサルティングファームインドでは、人事評価制度の構築、就業規則改定のサポートなど人事・労務にも力を入れています。人事・労務に関してご質問やお困りごとがありましたらいつでもご連絡ください。
Tokyo Consulting Firm Private Limited
東京コンサルティングファーム・ムンバイ拠点
東海林 舞(トウカイリン マイ)
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