外資系総合小売業がインド進出をするために直面する問題について その2

皆さん、こんにちは。

インド及びインド周辺国統括の小谷野勝幸です。

                      

先日ソチ五輪が開催されましたね。

                                        

海外で働く駐在員にとっては日本代表選手が活躍することを

テレビやニュースでみることは、非常にうれしく思います。

 

一方で、今回インド代表は、ソチ五輪には参加資格がないため

一人もいない形となります。知っている方は多くないと思いますが、

2010度に発覚した競技大会での汚職事件の影響によって国としての

参加資格をはく奪され、3名のインドからの参加者は個人としての

参加となります。それゆえ、入場行進時ではインド国の国旗ではなく

五輪旗を掲げ入場という形になっていました。

 

その参加者の一人であるシバ・ケシャバン氏は「規定違反のために

インド国旗で五輪に国を代表して参加できないことは、恥ずべきこと」と

コメントしています。

 

ここは、私の持論となるのですが、基本的に日本国内のみで勉学や

就業しているとわからないですが、一度国外にでると国の誇りや

日本という国へ愛着等が湧いてくるものだと勝手ながら思っています。

 

親元から離れて初めて親のありがたみがわかるといいますが、

そういった類のものでしょうかね。

 

とはいえ、今回は国際競技大会での不正が元々の問題となっていましたが、

これが国政となると皆様もご存じの通りインドでは国会議員の汚職や

政府機関内での賄賂問題という現状が浮かび上がります。前回のブログで

記載しデリー準州選挙などで躍進をした庶民党や野党第一党のインド人民党は、

声を揃えて汚職撲滅を掲げていました。

 

対して国民会議派は、総選挙後のシン首相退任を受け世代の若返りに

注力をしています。町を通ると多くの選挙ポスターが貼ってありますが、

国民会議派はポスターの中央にラーフル・ガンディーをそえビジネスマンや

若者の指示をあつめています。彼は、米国で言うケネディー一族の御曹司と

同じような立場となります。日本で言うと福田元総理や安倍総理の家系と

いうところでしょうか。

 

ともあれ、インド進出予定及び進出済み企業にとって重要なターニングポイントと

なりますね。しっかりと見守っていきましょう。

 

豆知識ですが、インドでは選挙での投票後には人差し指に色を付けて二度目の

投票を防止しています。なんとも古風な方法ですが、インフラが整っていない

国ながらですね

 

【今週の一枚】

日本食料理屋:En(縁)でのちらし丼です。

日本人シェフの出迎えがあり、クトゥブ・ミナール(観光地)を

みながら食べる日本食は非常に落ち着きます。

 

 

 

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 以上

 

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少しでもご質問があれば上記までお気軽にご連絡くださいませ。

 

 

東京コンサルティングファーム

インド国 取締役

小谷野 勝幸

 

 

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