インド新州誕生、テランガナ州について

皆さん、こんにちは。

インド及びインド周辺国統括の小谷野勝幸です。

 

今後インド南部に進出する、もしくは進出済み企業に気になるニュースが流れました。インド南東部に位置するAndhra Pradesh(アンドラプラデシュ)州よりTelangana(テランガナ)州の独立承認が、2月19日下院、そして20日上院により可決されました。この後、首相の承認に行われ、正式に第29番目の新州として成立します。

 

州都は、現在Andhra Pradeshでの首都でもあるHyderabad(ハイデラバード)を新州誕生後、10年間共通の州都とすることも決定しました。

 参照:ウィキペディア

 

2009年にインド政府より新州の設立自体は決定されていましたが、今回2014年4月に開催予定となる総選挙に向け、独立賛成派からの票の取り組みを行うために、与野党から承認が急がれた背景があるとされています。

         

Telanganaは、元々ニーザム藩国の中心地として繁栄していましたが、Andhra Pradesh州として制定された後も比較的農村の貧しい地域を中心に独立運動が継続されていました。そしてTelanganaは、同州の約4割を占めており、人口は約3,500万人(州としては、約8,500万人)となり、その多くはイスラム教徒と言われています。使用言語は、同州内での共有後であるテルグ語となりますが、実際はその他の地域とも宗教、文化や方言が異なっていたことも独立を早めた一つの要因となります。

 

また、2009年12月においてインド政府より新州制定の承認が行われた背景として、当時の州昇格推進派の幹部がハンガーストライキ(飢餓による非抵抗暴力)を行い、その結果死亡したことも大きな要因でした。

 

引き続き州都となるHyderabadは、バンガロールに続き第二のIT都市として既に有名であり同州には、約100社前後の日系企業も進出しています。下記進出企業例として、三菱商事、三井物産、セイシン、東芝プラント建設、ダイキン工業、エーザイ様等が挙げられます。参照:JETRO

 

独立後及び選挙後には、州レベルでの法整備が進むため進出済み、または今後進出予定の日系企業は注意する必要があります。

 

【今週の一枚】

1-3月は、インドでの結婚式シーズンとなります。

新郎や新婦は、着飾った白馬に乗って結婚式上まで案内されます。

その周りには、親戚や多くの友人が踊りながら街中を更新します。

 

 

 

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東京コンサルティングファーム

インド国 取締役

小谷野 勝幸

 

 

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