インドでビジネスマナー講座 その17

皆さんこんにちは。インド駐在員の中道です。今回のビジネスマナー講座は企業文化の作り方についてです。 

インドと日本では法律も仕事に対する考え等さまざまな違いがあります。企業は常にこの問題と向き合っていかなければなりません。

インドにはオフィスボーイという給仕をするための人材がいます。多くの企業がこのオフィスボーイ制度を利用しています。日本から来た際に少し驚きました。これも日本古来の男尊女卑の文化からきているものですが、秘書などがお茶を提供してくれるイメージが強いからです。新人女子社員の仕事はお茶出しだということで同じ感覚でインド人社員にお願いすると、いやな顔をされたり、拒否されることがあります。彼女たちにとってそれは自分の仕事ではないということとお茶出しをするという仕事自体の格が低いものと考えられているからです。

これを解決するにはお茶出しの意味を説明する必要があります。そして極めつけはもしお茶出しを行ってくれた場合の顧客の印象を共有することです。

1、お茶出しは日本ではご来社の感謝の意味をこめるもてなしであり、通常女性が行うことが普通であること。秘書など選ばれた女性の仕事であること。

2、あなたのような女性がもしお茶出しをしてくれたら顧客がとても喜んでくれる。

さて、上記のような説明をしたときの反応を見てみましょう。特に2の反応は重要です。「顧客が喜んでくれる」顧客の喜びや満足は会社全体の方針です。その考えに沿うことができるかどうか。

できればその理屈を理解して前向きにやってくれることが一番です。せめて妥協でも最初は良いのでやってもらいましょう。それでも断固拒否する女性もいます。
もう少し説明を加えるとするならば、現在の状況を説明しょう。オフィスボーイがいないこと、採用予定やその際の費用について、今回のお客様がとても大切な方であること、それでも拒否する社員はいます。

まずはこの理屈を説明して、インド文化に抗ってみることが重要です。これを社員がいやがるから何もいわない。彼らが嫌がることをしないということになるとますますそれは自分の仕事じゃない。その仕事はやりたくないということになります。ここで会社の文化を作る必要があります。ここはインドだけど日本の会社である。その中で守るべきルールは何であるという風に会社の中の文化を育てていかなければ本当にローカルと変わらない組織になってしまいます。

以上

↓クリックにご協力お願い致します↓

人気ブログランキングへ

関連記事

ページ上部へ戻る