インドでビジネスマナー講座 その15

 
皆さんこんにちは。インド駐在員の中道です。今回のビジネスマナー講座は「インド人を叱るその前に」です。 

一緒に働いていれば彼らを指摘したくなるようなことや顧客からクレームをもらうこと
もあるはずです。インド人を叱る前に私たちが注意すべきことについていくつかお知らせしたいと思います。

まずは自分が気づいて叱る場合、あきらかに背景や前提がわかっていれば叱っても大丈夫です。インド人は言い訳が多いと聞きますが、ここには耳をかしていないようにみせかけて少し耳を傾けておきましょう。

一方で顧客からのクレームの場合、インド人からのクレームか否かをまず判断します。同じインド人同士でコミュニケーションをとると、こじれる可能性もありますが、クレームになる要素が少しでもあるならそれは改善すべきだと伝える必要があります。

彼らは腑に落ちない限り納得して改善をすることは少ないように感じます。そのため叱り方に注意を払う必要があるのです。

ある日当社の社員が顧客を定期的に訪問する顧客からご指摘を受けたことがありました。弊社の社員はまず担当者のところへ直接向かい代表者には挨拶をしていなかったということでした。確かめてみたところ、忙しそうだったので挨拶や声をかけるのも遠慮していたとのことでした。頭ごなしに叱っていたら、社員のなぜにたどり着けないことがよくあります。どんなに忙しくても、会議の後すでに来て何分経過していても必ず挨拶をすること、それを日本人はとても大切にしているということを教えました。

北風と太陽ではないですが、私たちが進ませたい方向へ彼らが自らすすんで歩けるよう促せると、お互い気持ちよく働けます。

以上

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