ブラジルのサービス税(ISS)について

税務

こんにちは。
東京コンサルティングファーム・ブラジルの田村彩紀です。

今回は、ブラジルのサービス税(ISS)についてお伝えいたします。

 

サービス税(ISS)の正式名称は、Imposto Sobre Serviçosで、サービスの提供の対価に対して課される市税の1つです。
付加価値税ではないので、ICMSやIPIのようにクレジットは原則ございません。

しかしながら、市によっては、特例事項が定められ、その要件を満たすことでクレジットが認められる場合があります。
例えば、サンパウロ市の情報は下記の市のホームページから確認することが可能です。
https://www.prefeitura.sp.gov.br/cidade/secretarias/fazenda/servicos/iss/

 

ISSの課税の対象は、以下の取引となります。また州税であるICMSの課税対象となる場合には、ISSは課税されません。
たとえば、市間、州間を結ぶ通信サービス、運輸サービスについては、ISSは課税されず、ICMSが課税されます。

  •  海外からのサービスの輸入
  •  市の課税対象サービスのリストに記載されたサービス
  •  州税の課税対象でないサービス

また、ISSが非課税となる取引は以下のように規定されています。また 市税であることから、市ごとに異なる取扱となるケースもある点に留意が必要です。

  •  サービスの輸出
  •  被雇用者、役員などのサービス提供
  •  銀行預金利息、金融機関が行う貸付金の利息、 証券取引仲介など

 

実際にどのサービスがISSの非対象となるか、詳細は、各市のホームページをご確認する、お調べすることをお勧めいたします。

弊社にて詳細なお調べをすることも可能となりますので、ご遠慮なくお申し付けくださいませ。

 

引き続き皆さまにとって有益な情報を発信してまいります。
お読みくださりありがとうございます。

 

株式会社東京コンサルティングファーム・ブラジル拠点
田村彩紀

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