ブラジルにおける外国人登録について

こんにちは。東京コンサルティングファーム ブラジル駐在員の金内です。

今週はブラジル投資環境について記載いたします。

外国人がブラジルにて居住するにあたり、様々な登録を行う必要があります。その中でも手続きが煩雑で、長期間を要するものがRNEという外国人登録です。
RNEの申請は、ブラジルに入国後に所定のPolicia Federal(連邦警察署)にて登録申請を行い、プロトコルを入手し、その後正式なカードが発行された時点で再度受取りに行きます。申請から受取りまで、通常180日かかります。国の機関に申請を行う場合は、事前に手数料を支払う必要があります。通常申請先の機関(例えばPolicia Federalなど)では、支払いの窓口を設けていないため、郵便局などで申請料を支払い、そのレシートをもって申請を行うことになります。

RNEの申請には、在外公館にてビザ発行時に受け取るビザ申請用紙(VISA Application)が必ず必要となります。その他に、パスポート原本、写真2部、手数料支払レシート、公証済みパスポートコピー等が必要となります。事前に準備し、まとめてPolicia Federalの担当者に提出します。Policia Federalは国の機関ですが、英語が話せる職員が殆どいないため、ポルトガル語でのやり取りとなります。

RNEのプロトコルが取得出来れば、CPF(個人納税者番号)の登録などが可能となり、RNE、CPFをもって、住居の契約や銀行口座の開設手続きなどが行えます。RNEとCPFについては、色々な場所で都度提示を求められますので、番号のみ記憶しておくか、書面の提示を求められた場合に備えてコピーを持ち歩いておいた方が良いでしょう。

ブラジルは税金システムが非常に複雑ですが、システム化が進んでおり、消費活動を行った州にてCPFを都度提示することによって消費額と支払った税金額が管理され、年末調整で支払った税金の1部が還付されます。少々面倒な対応ではありますが、税率が高い分、都度CPFを提示し、年末調整をしっかり行うことをお勧めいたします。

以上

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