Sick Leave(正社員とパートタイム)

労務

 皆さん、こんにちは。シンガポール駐在員の岩城です。前回はパートタイムのAnnual Leaveについて確認しましたが、今回はSick Leaveについてです。

 

Employment Act Part IV/Employment (Part-Time Employees) Regulationsの項目について>

 

Employment Act Part IV

Employment Regulations

・Rest Day

・Items to be specified in contract service

・Work on rest day

・Payment for work on rest day

・Hours of work

・Overtime Pay

・Task work

・Holidays

・Shift workers, etc.

・Annual Leave

・Annual Leave

・Sick Leave

・Payment of retrenchment benefit

・Maternity benefits

・Priority of retirement benefits, etc.

・Application of Act

・Retirement benefit

 

・Payment of annual wage supplement or other variable payment

 

※関係のある項目のみ抜粋

 

前回のおさらいですが、両者に同様の項目がある場合、Employment Regulationsでパートタイム向けに特別規定されていると理解してください。

 

Sick Leaveの内容について確認しましょう。

 

雇用形態に関わらず、3カ月の就労を完了した段階で、Sick Leaveの権利は付与されます。正社員においては、年間14日の通院による休暇と、60日の入院による休暇が認められています。ただし、60日の中には通院における休暇が含まれておりますので、通院による休暇と入院による休暇は合わせて60日を超えることはありません。

 

パートタイムに付与されるSick Leaveは以下の通りとなります。

 

(①1年間におけるパートタイムの就業時間/②正社員の1年間における就業時間)

×

③同等の年月就労した正社員に対するSick日数

×

④当該正社員の1日の就業時間

 

具体例でみていきます。

<条件>

1. パートタイムが週5日、1日につき4時間就労する

2. 同様の正社員は週5日、1日につき8時間就労する

3. 正社員の通院による休暇は14日、入院による休暇は60日とする

 

<通院による休暇>

①20時間×52週=1040時間

②40時間×52週=2080時間

③14日(通院)、60日(入院)

④8時間

 

この場合、上述の式にあてはめますと、56時間の通院によるSick Leaveが付与されることとなり、入院の場合には240時間付与されることになります。

 

 

パートタイムの話とは変わりますが、Annual LeaveとSick Leaveの取得について次の事例を検討したいと思います。

 

Q.従業員がAnnual Leaveを取得した日に病気にかかった場合、その日はAnnual Leaveが適用されるか、Sick Leaveが適用されるか。

 

A. Annual Leaveをキャンセルし、Sick Leaveを適用することが可能となります。

 

これは、社員がSick Leave適用の申請をすることは可能ですが、最終的な判断は会社によるので、会社の規定に応じてどちらの休暇を採用するか決定することが可能です。

 

 

【問い合わせ先】

Tokyo Consulting Firm Co. Pte. Ltd.,

岩城 徳朗(iwaki noriaki)

iwaki.noriaki@tokyoconsultinggroup.com

+65-8363-9858

 

 

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