フィリピンの今後の成長分野について

こんにちは、フィリピン駐在員の田辺です。

今週のブログはフィリピンのQ&Aについて書かせて頂きます。

Q フィリピンの今後の成長分野はどんな分野ですか?

→明るく消費意欲の旺盛なフィリピン人の方のハートをつかめるものであれば、なんでもビジネスチャンスがあるのではないかと思います。個人的には、肉、揚げ物、甘いもの、陽気なもの、皆で楽しめるもの、人に自慢できるもの、わかりやすいものが受け入れられ易いのではないかと思います。

フィリピンでは、労働法で給与支給が月に2回義務付けられており、従業員は通常月に2回給与を受け取ります。これは、月に1回だけの給与支給では家計をやりくりするのが難しいために、最低月2回の支給を法律で定めているようです。確かに給料日後のショッピングモールのにぎわいようを見ていると、「よいこしの銭は持たぬ」というようなかつての江戸っ子のような気前の良さを感じることができます。給料がそれほど高くない従業員が、比較的高価なスターバックスのコーヒーを定期的に飲んでいる姿からも、同様の事が伺えます。長期的な視点よりも短期的な視点のほうが、フィリピンの方には受けるかもしれません。

世界でトップクラスの英語圏であることから、セブ島では数年前から日系の英語学校の進出ラッシュが続いてきました。現在のところセブ島には20社ほどの日系の英語学校があり、それぞれが特色を出してグローバル化の進む日本の学生や社会人の英語教育をサポートしているようです。フィリピンの強みの一つである英語力、海外で働くことを厭わぬ家族の結束力、豊富な人材、陽気さ。今後の成長分野を検討されるのであれば、これらの強みを生かされてみて下さい。

フィリピンは日本人にとって「なんとなく危ないところ」というイメージが先行しているために精神的な参入障壁があり、日系のビジネスの進出が遅れているような印象があります。遅いインターネットや年々ひどくなる渋滞、マニラ近郊の大気汚染、日本に比べたら悪い治安状態など、まだまだ改善の余地は多くありますが、成長の可能性の豊かなフィリピンで成長分野を創造するというような気概でローカル向けでも外資向けでもビジネスをされると、面白いのではないかと思います。

今週も、どうぞよろしくお願い致します。

 

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