フィリピンの今後の成長分野について vol.2

こんにちは、フィリピン駐在員の田辺です。

今週のブログはフィリピンのQ&Aについて書かせて頂きます。

Q フィリピンの今後の成長分野はどんな分野ですか?

→現在の成長分野でもありますが、BPO(Business Process Outsourcing)分野での伸びが高く、2016年にはBPO業界全体の売上高見込が250億ドル(フィリピンのGDPの8%程度)、雇用者数は130万人に達するとされています。成長要因としては、豊富な労働力と英語人材、低い人件費と人件費上昇率(ここ5年間安定して5%程度)、陽気な国民性、前回のレポートでも少しお話しさせて頂いたPEZA(フィリピン経済区庁)のインセンティブなどが挙げられます。

BPOの内容としては、コールセンター、IT業務受託、金融・会計、医療、ゲーム開発、エンジニアリングサービス分野等です。これら以外にも活用方法を工夫すれば、まだまだ可能性は生まれると思います。弊社も国際事業で日本や各国の現地法人で行っている簡易な業務をフィリピンにPEZA登録のIT企業を作ってアウトソースしようと計画したことがありますが、これも工夫してフィリピンの税制優遇やリソースを活用しようとした一例です。

また、今後の成長分野に日本語教育というものがあると思います。フィリピンは英語圏であるため日本語人材が少なく、また、日系企業の通訳の需要は大きいために日本語人材の確保は楽ではないのが現状です。それゆえ、セブ島にある日本語のコールセンターでは英語留学されている日本人をインターン生で使用する等工夫されていますが、コンプライアンス上問題がないとは言えません。

TOEIC平均700点を超えると言われるほど英語の上手なフィリピンの方に日本語を教えることは容易なことではないかもしれません。しかし、困難な分野ほど大きなビジネスチャンスがあるものだと思います。日本語の問題が解決できれば、人口減少傾向の日本における労働力の確保、消費人口の確保、人口増加傾向、高い失業率問題を抱えるフィリピンへの雇用の創出という国の相互補完を促進する役割を担うこともできると思います。

今週も、どうぞよろしくお願い致します。

 

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