知っていますか?ハラルについて②

労務

 

平素は格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。
東京コンサルティングファームの佐々木で御座います。

先日はマレーシアにおけるハラルの概要についてお話致しました。
マレーシアに進出される企業様は飲食業に限らず、ハラル認証にご注意頂きたく存じますが、
今回は申請当局とハラル認証の簡単なフロー、申請期間についてご紹介致します。

 

【申請当局について】
申請当局:マレーシアイスラム開発局(JAKIM)
先日もお伝えしましたが、マレーシアは唯一政府機関がハラル認証を行っています。
その申請当局がマレーシアイスラム開発局(JAKIM)と呼ばれる機関となります。
したがって、その他イスラム圏の国々からの信用も高いといわれています。

 

【ハラル認証のフローチャート】
飲食業・食品加工業を中心としたハラル認証のフローチャートになります。
①申請/書類の承認

⇒⑴主に原材料自体がハラルであること
⑵ハラル製品を納入するサプライヤー
或いはハラル認証保持者であるサプライヤーと取引をすること。

 ⑶ハラル内部監査委員会の設置。イスラム関連総務のエグゼクティブを任命し、ハラル認証手続きの対応やその遵守を確実に行えること。

 ⑷食品の調理場や処理加工施設に正規雇用のマレーシア人イスラム教徒を最低2人配置すること。

 ⑸新設工場は申請前に6か月以上稼働していること。

 

②製造所・施設の検査/監査
⇒文書監査、食品の加工及び製造工程の状況、使用する器具・機械、加工補助剤、提供方法、衛生管理、食品安全管理の状態、パッケージングとラベリング、食品のサンプリングと分析など

 

③報告書の作成
⇒現地監査終了後、その内容を取りまとめた監査報告書を作成する。
④パネル委員会/審査委員会
⇒監査報告書をJAKIMの内部委員会によるレビュー
JAKIMのハラル認証許可委員会への上申

⑤ハラル認証の発行
⇒専門家によって構成される認可委員会が許可することで、ハラル認証の発行

⑥監視と施行

 

【申請期間について】
認証取得に至るまで6か月から1年程度と言われています。

 

本日は以上となります。
最後までご覧いただきまして、ありがとうございます。
弊社では法務関連を各種サポートもさせて頂いております。
上記のような例に限らず、ご不明な点やご相談がございましたら、

 

 

東京コンサルティングファーム
佐々木 海翔

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