インド法人が外国法人に送金する為に必要な手続きとは?

会計

こんにちは。
ムンバイの東海林です。

今週はお客様のご相談・ご質問にお答えさせて頂きます。

 

Q.

これまで、インド法人で発生した費用の一部(駐在員の車両等)を日本本社で立て替えていましたが、これまでの費用全額をインド法人から日本本社にまとめて支払いたいです。
その際にはどのような手続きが必要になるでしょうか。

 

A.インドから外国に送金する際に必要な手続きは、3年未満の債権か、3年以上の債権かで大きく変わります。

3年未満の債権の場合、AD銀行の承認のみが必要です。
AD銀行側と必要書類を確認し、そちらに従い、申請書類を準備します。申請書類の原本には、インド法人のAuthorized Signatoryの署名が必要です。

 

3年以上の債権の場合、AD銀行の承認の後に、RBI(インド準備銀行)の承認が必要になります。

RBIに申請する際も、AD銀行を通しての手続きとなるため、銀行担当者との密な連絡、漏れのない申請書類準備が必要です。
こちらも申請書類の原本には、インド法人のAuthorized Signatoryの署名が必要です。

 

3年未満の債権の場合は、申請準備開始から送金完了まで約3~5ヶ月、3年以上の債権の場合は、約5~10ヶ月要します。
いずれにせよ、インドからの海外送金には、多くの時間と煩雑な手続きが付き物なのです。

 

今週は以上になります。
インド法人からの海外送金に関するお困りごとがございましたら、お気軽にご相談頂けますと幸いです。

 

Tokyo Consulting Firm Private Limited
東京コンサルティングファーム・ムンバイ拠点
東海林 舞(トウカイリン マイ)

 

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