プレスノート

法務

こんにちは、インド駐在員の田中隆道です。

今回のブログでは、Press Noteについてご紹介致します。

そもそもPress Noteとは、インド商工省より発表される、外国投資に対する規制事項を示した発行物を意味しています。そのため、ネガティブリストやダウンストリーム・インベストメント、ロイヤリティに関する規定や外国直接投資(FDI)の計算方法などが記載されています。

実際、Press Noteのネガティブリストでは銀行業やノンバンク(NBFC)、保険業、石炭・褐炭、民間航空業(国内線)、空港、通信サービス業、石油(精製以外)、ベンチャー・キャピタル、防衛機器産業、住宅・不動産業、商業、投資会社、原子力関連業、石油精製、薬品・医薬品、鉱業などの規制が書かれています。

以前まではPress Noteの発表は不定期に行われ、年間を通じて多くの規制が変更、追加されておりました。しかし、一昨年の2010年3月より、外国企業による対内直接投資(FDI)を管理している商工省産業政策促進局(DIPP)によって、FDI政策を統一したConsolidated FDI Policyが発表されました。そのため、1991年~2010年までに発表された177件のPress Noteはすべて無効となっているようです。そして、さらに今後は毎年1回、文書の改訂が行われるようです。

では、規定が多く示されているpress noteですが、破るとペナルティーはどうなるのか、インド政府やFIPB、インド準備銀行より違反しているという通達が来た場合、違反金として違反期間中に対して5,000Rs/日が課される可能性があるようです。また、それはpress noteに限らず、press releaseなど違反した場合も課されるようです。

このようなことを避けるためにも、インドではpress noteなど政府やインド商工省より発表されるものをしっかり理解し、営業していく必要があります。

参考ウェブサイト:
http://dipp.nic.in/English/Policies/FDI_Circular_01_2012.pdf

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