こんにちは。Gurgaon事務所の仁井いずみ(ニイ)です。前回はインド人社員の特徴を踏まえ、組織構築するためのポイント①をみていきました。今回はポイント②です。
インドで良い組織を作るためには、インド人社員に会社の方向性を示し、理念に強く共感してもらうことで、「会社」についていく企業文化を形成することが重要とお伝えしました。次に必要なことが次のポイント、「社員に自分の役割を認識させる教育」となります。
以下事例を交え具体的な方法についてみていきます。
②社員に自分の役割を認識させる教育
会社の理念やビジョンを達成するためには各社員が自分の役割を全うすることが重要です。まずは会社が求める社員の役割を明確にし、それを社員に伝えます。社員へ伝える方法はOJTとして行うことが多くなりますが、一斉に伝える機会を設けることで、認識を深めることが可能です。
ある会社では社員の役割を明記した職務分掌を教材として用い、週に一回ディスカッションを行っています。業務に直結した役割について話し合うことで業務の効率化に成功しています。また月に一回は掃除大会を行っています。掃除のポイントは「いかに周囲に気を配ることができるか」です。掃除大会では優秀賞を決めることで楽しみながら掃除をし、その結果自分の周辺スペースが終わった後は自ら共有スペースにも目をむけ積極的に掃除をするようになりました。このような活動を通して、社員自ら責任の範囲を広げ、チームワーク向上に役立っています。
インド人社員への教育は熱をこめて伝えれば伝わりますが、伝えることを怠るとまったく伝わりません。目先の管理だけに注目せず熱く伝えることを基本とすることが重要です。しっかり伝えることで単にわがままを言うインド人社員を減らしていくことが可能です。
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