成果を測る手段として目標管理制度の導入が有効です。目標管理制度は会社や部署の目標から自分がすべき目標と計画を自ら設定することで自主性を養うことを目的としています。目標管理シートを用いて個人目標と達成方法を明確にし、定期的に見直すことで目標達成させる管理ツールです。期末に達成度を入れるため、それを人事評価として活用するケースも多くあります。インドでも多くの日系企業が目標管理制度を人事評価制度として運用していますが、考え方が日本人とは大きく違うインド人社員に対してはやはり行動/志向性評価も必要と考えます。
インドで目標管理制度を導入する場合には、2点気を付けるべき点があります。
目標設定をインド人社員任せにしない
インド人の特性として、自分の目標設定や自己評価が自分基準となりがちです。そのため目標設定が自分の能力に合せたものになり会社目標の達成とリンクしていないケースが多々あります。もしくは大風呂敷を広げるような高い目標設定をしながら、できない場合は言い訳が先行し、目標達成のツールにならないことも良くあります。マネジメント側である程度、社員の目標を決めておき、インド人社員がそれに合意するまで話し合いを進める必要があります。またインドの場合は目標を2,3個に絞るなど達成のために集中させる工夫も効果があります。